表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蒼色の恋に。  作者: ひろねる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/144

34 オレンジ色

川遊びを終え、みんなは夕暮れの川辺で片付けを始めた。

オレンジ色に染まる空に、川面が柔らかく光を反射している。

「よし、班ごとに分かれて片付けるぞ」

三郎が声を上げると、自然とみんなは動き出した。

蒼と愛菜は一緒に食器を運びながら、軽く会話を交わす。

「……あの、食器、こっちにまとめた方がいいかな?」

「うん、そっちに置いてくれると助かる」

最初は少し気まずい空気も流れたが、二人で作業しているうちに、昔のような自然な距離感が

戻ってくる。

「でも、こうやって片付けるのって意外と楽しいね」

「そうだな……昔もこうやって一緒にやったよな」

短い言葉のやり取りの中に、安心感と心地よさが滲む。

凛は少し離れた場所から二人を静かに見守る。

その視線は悟られないように、しかし目は蒼と愛菜に向いていた。

千尋は凛の隣でぼんやりと視線を向ける。

すると、蒼と愛菜が笑いながら会話している姿が目に入る。

互いに遠慮することもなく、まるで二人だけの世界にいるかのような自然な距離感――

その光景を見た瞬間、千尋の胸の奥で、何かが確信に変わった。

太陽は自分の班の片付けを進めつつも、穏やかに二人の様子を見守る。

三郎は手早く食器を片付け、千尋は凛の隣で小さな休憩を取る。

夕暮れの川辺に、静かで落ち着いた空気が漂う。

蒼と愛菜の自然な会話、そして凛と千尋の視線が、柔らかく余韻を作り出していた。

川遊びと片付けを終え、みんなは夕暮れの川辺で荷物をまとめ始めた。

タオルや着替え、食器やクーラーボックスを手際よく袋に詰める。

「よし、これで全部かな」

蒼が荷物を確認しながら言うと、愛菜も微笑みながら手伝った。

二人で重い袋を持ち運ぶと、昔のような自然な距離感がほんのり漂う。

凛は少し離れたところで淡々と荷物を整理している。

千尋は隣で、凛の動きや表情に目を向けながら、ちらりと蒼の方を確認する。

蒼が愛菜と一緒に荷物を運ぶ姿が視界に入るが、千尋はさりげなく視線を戻し、凛の様子を見

守った。

太陽は冷静に荷物を整理しながら、「あとは車に積むだけだな」と指示を出す。

三郎は大きな袋を抱え、後ろで「重てぇ~!」と叫びながらも、楽しそうに笑っていた。

全員の荷物を車に積み込むと、いよいよ帰路に着く。

車内では夕暮れの余韻を感じながら、軽い会話が続く。

「今日、楽しかったな」

「うん、またみんなで来たいね」

蒼と愛菜は自然な会話を交わしつつ、距離を保ったまま座っている。

凛は少し照れながらも楽しそうに微笑む。

千尋は隣でにこやかに、凛の表情を確認しつつ、さりげなく二人の空気を見守る。

夕焼けが車窓をオレンジ色に染め、川辺の景色を後にする。

静かな余韻と、今日の楽しい思い出が、みんなの心に柔らかく残っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ