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蒼色の恋に。  作者: ひろねる


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26 買い出し

車内は群馬の山へ向かう道を順調に進んでいた。

窓の外には緑が広がり、空気も少し涼しくなってくる。

後部座席では、凛、愛菜、千尋の三人が女子トークに花を咲かせていた。

愛菜が少し照れたように笑いながら凛に話しかける。

「ねえねえ、凛ちゃん、大学で何かサークル入ろうと思ってるの?」

凛は少し考えながら答える。

「うーん、まだ考え中かな。でもバイトはしてみたいかな」

千尋が横から口を挟む。

「へえ、バイトかぁ。私はもう色々入ってるから忙しいんだよね」

愛菜が笑って返す。

「千尋ちゃん、本当に活発なのはわかる!」

後部座席の女子トークは軽く笑いながら続き、そのまま自然にバーベキューの準備の話題へと

移った。

「荷物多いけど、大丈夫かな?」

「三郎の車、8人乗りだし大丈夫でしょ」

「じゃあ到着したら誰が何をする?」

「焼き担当はどうする?」

「火おこしは太陽くんかな?」

「私、焼くの手伝うよ!」

「じゃあ俺が飲み物とか運ぶか」

軽口と提案が飛び交い、車内の雰囲気はすっかりワイワイしたものになった。

蒼は後ろで少し照れながらも、今日のバーベキューを楽しみにしている自分を感じていた。

三郎の運転する車は、山道を順調に進んでいた。

「バーベキュー場に着く前に必要なもの、買ってくか?」

三郎が前を見ながら声をかける。

「そうだね、何が必要かリスト作ろう」

太陽が冷静に答える。

「えー、じゃあ私、野菜とか飲み物担当かな?」

千尋が手を挙げながら笑う。

「じゃあ俺は炭とか肉とか重いもの担当で」

蒼も自然に声を上げる。

「私は軽くつまむものとか?」

凛がにこやかに言うと、愛菜も「じゃあ、私も飲み物を確認する」と加わった。

全員で軽く役割を決め、車は近くのスーパーに到着した。

駐車場に車を停めると、全員が降りて店内へ向かう。

店内では自然にチームが分かれた。

男子チームは蒼と三郎。重い肉や炭、調理器具をまとめてカゴに入れる。

「よし、これでだいたい揃ったかな」

三郎が笑いながら言う。

女子チームは凛、愛菜、千尋。野菜や軽食、飲み物を手に取りながら店内を回る。

「千尋ちゃん、焼き担当は張り切るんでしょ?」

凛がからかうと、千尋はにやっと笑った。

「もちろん!でも凛も手伝ってよね!」

愛菜はそんな二人を見ながらも、軽く微笑みを浮かべていた。

凛の様子を観察するような視線は、ほんの一瞬だけ鋭くなる。

でもすぐに普段通りの表情に戻る。

買い物を終え、全員が袋を抱えて車に戻る。

「よし、これで準備OK!」

千尋が笑いながら言うと、凛もにっこり。

後部座席の蒼は、袋を抱えながらついニヤリとする。

「ああ、なんかこういうのいいな……」

小さな声で呟くその表情には、少しだけ高揚感が混じっていた。

車内に乗り込むと、千尋がにこやかに口を開く。

「そうだ!みんなに言っとくけど、凛て料理すごく上手なんだよ!」

三郎や太陽も興味津々で振り向く。

「マジか!じゃあ焼き物とかも安心だな」

「それなら頼もしいな」

凛は少し頷く。

すると蒼が自然に口を開いた。

「へぇ、新井さんって料理上手なんだ。ちょっと楽しみだな」

その言葉に凛は思わず目を丸くし、顔を赤くして小さく笑う。

「え、そ、そう……?ありがとう……」

照れくさそうにしながらも、嬉しそうな笑顔が溢れていた。

「次は火おこしだよね」

「飲み物は冷やしておかないと」

「焼き担当、張り切ってね!」

バーベキュー前の車内は、笑い声と雑談でワイワイと賑やかだった。

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