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166 年末2
「……え?」
愛菜が、少しだけ固まる。
「青森」
蒼は何でもないように続ける。
「どうせ俺いるし」
「……」
一瞬の間。
そして——
「……行きたい」
即答だった。
「……マジで?」
蒼が少しだけ目を細める。
「うん」
愛菜は頷く。
少しだけ頬を赤くしながら。
「雪も見たいし」
「……」
「あと」
少しだけ言葉を詰まらせる。
「……一緒にいたいし」
ぼそっと付け足す。
「……」
蒼は一瞬だけ黙って——
少しだけ笑う。
「……俺も」
ぽつりと、言う。
「え?」
愛菜が顔を上げる。
「……一緒にいたいって思ったから言った」
そのまま、続ける。
「青森」
「……」
愛菜の目が、少しだけ揺れる。
「だから」
少しだけ肩をすくめる。
「来てくれるなら、普通に嬉しい」
「……」
愛菜は少しだけ照れる。
視線を逸らして。
「……じゃあ」
小さく言う。
「……行く」
その声は、さっきより少しだけ柔らかかった。
「おう」
蒼も、自然に頷く。




