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蒼色の恋に。  作者: ひろねる


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135/152

134 歓声

その中で。

蒼だけが動いていた。

拳を強く握りしめ̶̶

思い切り、突き上げる。

そのまま、一塁へ走り出す。

次の瞬間̶̶

「うおおおおおおおお!!!」

球場が、爆発した。

スタンド。

七海は、立ち上がったまま叫んでいた。

「やばいって……!!」

目を輝かせながら。

「蒼先輩、かっこよすぎるって……!」

小夜は、静かに息を吐く。

その目は、揺れていた。

「……ほんと」

小さく呟く。

「期待、裏切らないね」

でも̶̶

その表情は、どこか柔らかかった。

愛菜は、その場で立ち尽くしていた。

「……」

言葉が出ない。

ただ̶̶

胸の奥が、強く締め付けられる。

(……やっぱり)

視線が、離れない。

(蒼……)

反対側のスタンド。

凛は̶̶

一歩も動かず、ただ見ていた。

(……すごい)

その一言すら、声にならない。

胸の奥が、じんわりと熱くなる。

(……やっぱり)

わずかに、唇を噛む。

目を逸らせない。

グラウンド。

蒼はダイヤモンドを一周する。

歓声の中。

その表情は̶̶

どこか、晴れていた。

ベンチ。

「……やっぱりすげーな、お前は」

太陽が苦笑しながら言う。

蒼は肩をすくめる。

周りのチームメイトたちも一気にざわつく。

「おい柏木!なんだ今の打球!」

「やばすぎだろマジで!」

「サークルレベルじゃねぇって!」

口々に称賛の声が飛ぶ。

蒼は少しだけ苦笑する。

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