SS④ 迷宮の脅威 ~視点:肉成
次回も迷宮編。楽しみにしてください。
こんちゃーす。どうも肉成健介です。
なんということでしょう、迷宮で訓練することになりました!
これは俺の中二病心もくすぐられるぅ!
これ以上は本当の変態なのでここでやめておく。
「うっわ!やべー!チョー迫力あんじゃん!」
蔵辻彩人が叫ぶ。
彼奴は結構馬鹿だ。
だけど勘だけはとても強くて油断ならない。
普段はパーリーピーポーなんだけどね。
要らぬ所に気を回してしまったようだ。
目の前には如何にも神殿って感じの門があった。
ここが神秘の迷宮だ。
マジで神秘的だ。
神殿のような佇まい、そして人を引き付けるオーラ。
また、男ならじっと見てしまうほど美しく、そして胸を露出させている女神像があった。
馬鹿男子は皆見入ってる。
女子は羨ましそうに女神像の胸やスタイルを見ている。
反応は十人十色だな。
「気を付けろ、この迷宮は攻略難易度はそこまで高くはないが神秘系の魔物が相手だ、少々苦労するかもしれない」
出発前に大滑りを犯した隊長が面子を取り戻すために必死で偉そうにふるまう」
「ちょっ、隊長....、必死すぎますよ」
「うるさい!怠けるでない!いいな?」
必死な隊長の気迫に押されて若い騎士は引き下がった。
どこまでも必死なおじさんだこと。
年齢は隠しているつもりらしいけど顔からして40代だ。
でもそこをあえてつつくのも藪蛇だろうな。
「隊長!神秘的なものって何でしょうか?」
ヒカルが隊長に質問した。
「うむ、意欲があるな、さすが優等生のヒカルだ、皆も見習え!」
「「「は、はあ.....」」」
疲れたようにみんなが頷く。
「では!質問に答えよう、神秘系の魔物とはn
「隊長!トイレ行っていいですか?」
KYなニシダがぬけぬけと言い放った。
必死な様子だが目がへらへらしている。
奴め、隊長の長い話から逃れようとしたな。
「................おい、ニシダよ」
「はい!なんでしょう!」
「昼ご飯抜きで」
「え.......っええええええええええ!?理由を!理由を問いたい!」
「ふざけるでない!死にたいのか貴様は!ここで迷宮内の情報を聞かずしてどう挑む!」
「えっと.........なんとなく?」
「いいだろう、晩飯も抜きだ!」
「...............隊長だからと言って俺たちをなめるな!」
ついにニシダがとびかかった。
「おい!セキネ!さっさと潰して俺たちが隊長になろうじゃないか!」
邪悪な笑みを浮かべてニシダが仲間を呼ぼうとする。
「ふっふっふ!俺たちが隊長になってクラスをまとめてやる!そうすれば犯りたい放題だ!」
セキネの思惑は見え見えだ。
クラス一の美女の宇佐美さん狙いだな。
こういう馬鹿とかは叩きのめすのが一番みたいだな。
ちょっくら俺が................!
「ぐっが!はっ!」
「なぜだ!こうもたやすく俺たちが!」
一閃。
まさにそう表現できる。
その後セキネ、ニシダ、チンピラが倒れ伏した。
腹から血を流して。
「驚いたろう!ふふふ、これは【光閃回転斬り】という名の技だ。神速剣技の中では初級だぞ?」
獰猛な笑みをさらに深めて言い放つ隊長。
見直したか馬鹿が!と言いつつニシダたちに回復薬をかけて行く。
「くっくそ!俺のユニークスキルが通じないなんて!」
「我一生の不覚、拙者も反省するでござる」
「ひっひー!命だけは!」
「覚悟は決まっている.........ふんっ!」
などなど、捨て台詞を放ちながら倒れ伏すチンピラ。
そいつらにも回復薬がかけられてびっくりしている。
こうして反乱は収まった。
うーむ、これは隊長の一本勝ちかな。
「隊長、神速剣技は剣技の中で上から二番目ですよ、初級でもかなり難しいんですけどね、大人げないっすよ.........」
若い騎士が困惑したように言い放つ。
隊長が慌てて弁明する。
別に大人げないとかそういうわけじゃ!とかなんやら叫んでいるが無事そうだな。
「しっかりしろ、剣聖ツリス・ピエール隊長」
副隊長が呆れるように言い放つ。
ん?今聞き捨てならぬ言葉があったな。
耳だけはいいので聞こえる聞こえる。
剣聖だって?まじか、隊長ってそこまで偉かったのか。
かなわなさそうだな。
少なくともユニークスキルじゃないとどうにもできないってことだな。
「では!気を取り直して迷宮攻略を始める!」
さっさと始めたかったけど思わぬ横やりが入ったのでね、結構遅れてしまった。
「天使に気を付けろ!自我はないがとても危険だからな!」
「言われなくてもわかってるっスよ隊長!」
「頑張るぞー!!!」
「「「「「「「おーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」
こうして迷宮探索が始まった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の名はヒカル。
しがない高校生だ。
あだ名は顔面偏差値野郎、イケメン君、カッコよさ男などなどだ。
自分でいうのもなんだがかなりイケメンな方だと思う。
肉成のやつも昔は俺と同じくらいの顔面偏差値だったんだけどなー、ポテチ食いすぎなんだよ!
彼奴が元のイケメンだったら俺といい勝負していただろう。
俺の職業は聖騎士だ。
使いどころがよくわからない職業第4号だな。
なにが出来るかイマイチわからない。
だから分かるまで素の剣技でやることにした。
剣道はかじっているので剣技はなかなかのものだった。
いよいよ迷宮突入だからな、ワクワクしてきた。
門を潜り抜けた。
そこには楽園のような感じだった。
第一階層。エデンの間だ。
この迷宮は5階層しかないが、とても広い。
ボスモンスターを探すのも一苦労だ。
エリアボスもいるので結構な難易度らしい。
「来たぞ!エンジェルだ!」
羽を付けた能面の天使が五連弓で光の矢を放ってくる。
そのうちの一つが俺に向かってきた。
え.........やばくね!?
ちょっと助けて!
するんと目の前から光の矢が現れる。
せ、先生!助けてください!
居るはずの無いから無駄か。
悔いがありすぎる人生だったな。
そしてその身を重力に委ねた。
長くしてみました!これからも頑張ります!




