表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
7/7

だい7わ:からっぽだったこのては、いま。――さいこうにハッピーな結末へ!

お城の大きなバルコニーから、街を見下ろす。

今日は私の「専属魔導師」就任パーティーらしい。

あんなに「わがまま」に振る舞ったのに、結局この国は私を離してくれなかった。

「ラルラリア、準備はいいか?」迎えに来たアルヴィスは、いつもよりずっと豪華なよろいを着ていた。でも、私を見る優しい目は、初めて会ったあの日から変わらない。

「ねえ、アルヴィス。私、やっぱり空気読めないし、これからも迷惑かけると思うよ?」「ああ、知っている。

むしろ、君が空気なんて読みだしたら心配で夜も眠れない」彼は真面目な顔でそう言って、私の手を取った。前の世界のあの方は、私の手を引いて「僕の言う通りにしろ」と言った。

でも、アルヴィスの手は、私の歩きたい方向へそっと添えられているだけ。(ああ、私、本当に幸せになっちゃったんだな)前の世界を捨てたとき、私の手は空っぽだった。お金も、時間も、積み上げてきた誠実さも、全部あの方に奪われて、何も残ってなかった。

でも、今の私の手には、自由に使える魔法と、絶対に見捨てない騎士さまがいる。「ラルラリア、行こう。君が作りたい世界を、隣で見せてくれ」「うん。最高に楽しい世界にするから、覚悟しててよね」パーティーの扉が開くと、まばゆい光が溢れ出した。

拍手とか、お祝いの言葉とか、正直ちょっとうるさいけど、まあ、たまには主役をやってあげるのも悪くない。私はもう、誰かの書いた台本通りには泣かない。

自分のわがままで、自分のやり方で、私自身を幸せにする。空っぽだったこの手は、今。

愛してくれる人のぬくもりと、キラキラした未来で、いっぱいに満たされているんだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ