だい2わ:あったばかりでけんをむけるとか、このきしさま、しつれいすぎ!
目を開けたら、そこは見たこともないような花が咲きまくっている庭だった。前の家のジメジメした感じとは正反対。空も青いし、空気もおいしい。
「え、ここ最高じゃん。前の家より全然広いし。今日からここに住もうかな」普通なら「ここはどこ?」ってパニックになるんだろうけど、私は私。とりあえず、一番高そうな石のベンチに座って、これからの人生プランを練ることにした。
「おい、そこで何をしている」後ろから、低くてかっこいい声がした。振り向くと、キラキラのよろいを着たイケメンが、私に剣を向けて立っている。アニメで見たことあるやつだ。本物の騎士さま、顔面偏差値が高すぎて直視できない。「何って、座ってるだけですけど。
見てわかりませんか?」空気を読むなら「不審者ですみません!」って謝るべきなんだろうけど、私にはできない。だって、本当に座っているだけなんだもん。私が真顔で言い返すと、騎士さまは少し困ったように眉を下げた。
「いや、ここは王宮の立ち入り禁止エリアなんだが。怖くないのか?」「別に。それより、お腹すいたんですけど。何か食べるものありませんか?」普通、剣を向けられて最初に出る言葉はおねだりじゃない。
騎士さま――アルヴィスは、剣を引いて深くため息をついた。「君、本当に変わっているな。だが、お腹が空いているなら仕方ない。食堂へ案内しよう」あ、この人。私のこと「変なやつ」って思いながらも、絶対に見捨てないタイプだ。直感でわかった。この世界なら、私は私のままで幸せになれるかも。
「あ、あと。そのよろい、歩くときガチャガチャうるさいですよ」「善処しよう」アルヴィスは呆れながらも、私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれた。私の新しい人生、なんだか楽しくなりそう。




