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さよなら、わたしのわるいやく。――きょう、せかいをすてました

「君のせいで、僕の人生はめちゃくちゃだ」

また始まった。あの方はいつだって、自分だけが被害者。私が朝から晩まで働いて稼いだお金を使い込みながら、あの方は「自分がどれだけ傷ついたか」を嘆き、私を悪者にする。

「君のためを思って言ってるんだよ」その言葉が出るたび、私の心は透明な鎖で縛られた。頼んでもいないお節介を「恩」に着せられて、私はずっと自分が悪いんだって思い込もうとしていた。

でも、もうおしまい。「もう、いいよ。全部、置いていくから」私は、あの方の自己満足をぶつけるための「ゴミ箱」じゃない。費やした時間も、お金も、もう戻ってこない。それを認めるのは死ぬほど怖かったけれど、私は私を、幸せにする。

深夜。私は一通の書き置きを机に置き、家のドアを静かに閉めた。雨が降っていた。何も持たず、ただ夜の闇へ。「あーあ、本当に空っぽ」冷たい雨に打たれながら歩道橋を渡る。その時、視界が真っ白な光に包まれた。

トラックのライト?違う、これはもっと温かくて、残酷なほど綺麗な。「次は、自分のために生きなさい」誰かの声が聞こえた瞬間、私の体は重力から解き放たれ、雨の匂いが花の香りに変わった。

目を開けると、そこは見たこともないほど澄んだ青空と、巨大な城がそびえ立つ異世界だった。「私、逃げ切れたんだ」私は笑った。手に持っていた「悪い役」の台本は、もうどこにもない。

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