警察2
「おいおい、しゅー。どんだけ懐かれてるんだよ」
ひろきは呆れ気味にそう言ってきた。
「いや、、俺もびっくりだよ。」
俺はそう言うと、しゃがんで少女を見て
「何言ってるんだ?これ以上俺といてもいいことなんてないぞ?早く自分の家に帰りたくないのか?」
そう尋ねた。
「私は、、全然覚えてないもん。自分の家が何処かも分からないし、、だから、今はしゅーくんと一緒がいいもん!」
「そうは言われてもなぁ、、俺には何にもできないしな、、」
俺は少女の言葉に困ったように目を背けた、、すると
「しゅーくん、さっき思ったこと何でも言っていいって言ったもん!ここでしゅーくんと離れるのは悪いようにされてるもん!だから嫌なの!!」
「う、、なんで、、」
さっき俺が言ったことなんでこの子はこんなにも俺と一緒にいたがるんだ、、
「はぁ、、ここまで言われて俺も無理に引き離すことはできねーよ。しゅー、今日はこの子連れて帰れ。」
ひろきまでそんなことを言い出した
「いや、、でもお前、、それでいいのか?」
警察としてそんな情に流された対応をして。そういう意味だ
「あぁ?いや、よくはないわな。でも、今は幸いここには俺1人だし、誰かに何か聞かれても誰もこなかったとか、見知らぬ兄妹に道を尋ねられたとか言えばどうとでもなるだろ」
「いや、、それでいいのかよ、、」
「いいんだよ。今その子に必要なのはお前みたいだ。だから今日は連れて帰れ。いいな?」
ひろきはもう決めてしまっているみたいだ。
自分の立場を越えてこの子、、いや、俺たちの心配をしてくれているみたいだ。
そして、少女の方も見てみると期待した顔でこちらを見ていた
「あぁ、分かったよ。。とりあえず身元が分かるまでは俺の家に置いておくよ」
俺は少女とひろきのいう通りに今日は連れて帰ることを決めた。
「よし、それでいいんだよ。俺の方でもこの辺で迷子や行方不明になってる人がいないか調べとくから」
「あぁ、ありがとな。頼むよ」
俺はそう言うと、少女の方を向き
「じゃぁ、、帰るか」
と声をかけた
「うん!しゅーくんの家に帰ります!」
少女は嬉しそうに笑い、俺まで何か嬉しいと感じ笑ってしまっていた。
「じゃぁ帰るわ、ひろき、、お前も今度うちに来てくれよ。1人じゃ色々と大変なんだよ」
ひろきにそう言うと
「!?いいのか!?なら絶対行くわ!うん!すぐ行くからな!、、そうだな、みきやともみも誘っていいか?」
「あぁ、頼むよ。正直女手も欲しいからな」
「そっか!そうだよな!よっし。ならまた連絡する!」
ひろきは嬉しそうにそう話してきた。
「あぁ、じゃぁまたな」
そう言って警察署を後にした。
「しゅー、、お前にとってもあの子が必要だったみたいだな。」
そして1人になった若い警察官がそう呟いたのだった。




