警察1
「あぁ、本当久しいな。いつぶりだよ。本当高校卒業以来じゃねぇか?元気してたのか?」
田中宏樹とは昔からの友達だ。小学校から高校までずっと一緒で仲も良かった。
俺は大学に行ってるが、ひろきは高校を出てすぐに警察官として働いているのだ。
「あぁ、元気してたよ。それはともかくだ。ちょっと話を聞いて欲しいんだ」
懐かしの再会はこのくらいにして本題に入ろうと思う。
「そうだな。どうした?迷子の子か?」
ひろきは少女を見ながら言った
「迷子か、、ある意味そうだな。でもな、、自分の名前も、歳も、家が何処かも何も覚えてないらしい」
「、、記憶喪失の迷子か、、これはやっかいだぞ」
俺の話を聴くと、ひろきは手を顎にあて悩みだした。そして、少女の方を向き
「おじょうちゃん。本当に何も覚えてない??何か覚えてることあったらお兄さんに教えてくれないか?」
そう話しかけた。しかし、、
「分からないの、、何も覚えてない、、」
そう言って少女は俺の服を掴みひろきから隠れるように俺の後ろへと周った。
「そっか、、ってなんかしゅーに妙に懐いてないか?」
「あー、いや、この子を保護したのは昨日の夜でな、もう遅かったから1日泊めてやったんだよ。ま、だから人見知りもなくなったんだろ」
俺がそう言うと、
「なに!?泊めただと!何もしてないだろな!こんな少女に手を出したらお前逮捕っ」
バシっ
「なに言ってんだお前は」
何故か興奮気味に突っかかってくるひろきの頭を叩き言葉を遮る。
「いって、、公務執行妨害〜」
「え!いや、職権乱用だろそれは!」
そんなやりとりをして、2人で笑い合った。
なんとも懐かしい感じだ。高校の時はいつもこんな風に笑い合ってた気がするな。ひろきは警察になったとはいえあのころから全然変わっていないみたいだ。
「しゅー、、お前もう大丈夫なのか?」
笑い終わるとひろきはそう尋ねてきた。
大丈夫か、その言葉にどう答えるべきか悩んだが、
「いや、今はそれより、この子のことだ。これからどうしたらいい?」
話を変えられひろきは少し不満そうな顔をしたが、そのことには触れず
「そうだな、、とりあえずは、身元が分かるまではこちらで保護しようか。その後身元がすぐ分かれば家に帰ってもらって、分からなければ、、ひとまず施設に行ってもらった方がいいか」
ひろきはそう言った。早く身元が分かるにこしたことはないが、俺の予想通りではある。
「そうか。じゃぁ「私はしゅーくんと一緒がいいです!」
お願いする。と言いかけたところで俺の後ろに隠れてた少女に遮られた。




