表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やったれ魔法少女  作者: 千園参
27/65

お前に築村の何がわかるんだ!

箸休めの解説回を挟んでの本編再開です。本当のことを言うと投稿するシナリオのストックがなくて、解説回を投稿している間にストックを貯めることができました!本編を楽しみにしている皆様、ご迷惑をおかけしました!それでは楽しんでいってください!よろしくお願いします!

築村は救急車に運ばれ、なんとか一命を取り留めた。しかし、まだ眠ったままだった。


「あいつが築村の復讐したい相手」


「まさか魔法少女だったなんて……」


俺と木山は築村の病室でポイズンパープルのことを思い出していた。2人には一体どんな因縁があるのか。気になるところではあったが当事者である築村は眠ったままであるため、事情を聞くことは出来ない。ただもう1人の当事者である、あの男と接触できれば、何か聞き出せるかもしれない。俺はあの男の着ていた制服を元にあの男の学校を調べることにした。すると、学校はすぐに見つかった。どうやら、野梅高校という学校に在籍しているようであった。次の日の放課後に俺と木山は隼と呼ばれていた男にもう一度会うため、その男が在籍している学校へと足を運んだ。待ち伏せしていても仕方ないので手っ取り早く、潜入することにした。生徒名簿を確認すると、男の名前は梅西隼という名前であることがわかった。しかし、探す手間が省けたと言うべきか、梅西の方から現れてくれた。


「お前らは昨日の。何しに来た?まさか敵討ちか?」


「いや、戦いに来たわけじゃない。あんたと築村の関係を知りたい」


「俺と溱の……。そういうことか。なら教えてやる。俺はあいつの友人を殺した。それだけだ」


「お前……!」


それがどうしたとでも言いたげに、淡々と話す梅西に怒りが込み上げてきた。


「怒りの顔だな。哀れだ、溱は。復讐に取り憑かれている。俺はあいつの生き甲斐と言ってもいいだろう。復讐のみで溱はここまで生きてきた。だが、その結果が病院送りとは情けない」


「お前に築村の何がわかるんだ!」


「わかるとも俺はお前たちよりも遥かに長い付き合いなんだからな」


本当は戦う気はなかった。でも、倒さなければならない。倒したい。心からそう思うんだ。


「変身!」


「変身」


ブラスターピンクとポイズンパープルが激突する。ポイズンパープルの圧倒的な戦闘力に終始劣勢となっていた。強すぎる。ポイズンパープルの基本戦闘スタイルはカウンターであり、相手の攻撃を躱しながら、そこに生まれる隙を的確に突いてくる。築村の時もそうだった。落ち着け俺。怒りに身を任せて攻撃しても攻撃が読まれやすくなるだけだ。


「その程度か?」


「まだまだ!」


俺は体力を消耗しているのに対し、ポイズンパープルは疲れた様子を見せない。こんなことからも力の差を実感させられた。ふざけるな。何故こんな奴に勝てない。絶対に倒してやる。俺の心がさらに冷静さを失いかけている時、ライトニングホワイトも変身して参戦した。


「しっかりしなさい!いい?2人で倒すわよ!」


「悪りぃ」


そして俺たちは連携してポイズンパープルに攻撃を仕掛ける。しかし、俺たちの連携攻撃ですらも、全て躱しきられ、カウンターでダメージを与えられてしまう。


「うわぁ!」


「きゃあ!」


「昨日も言ったはずだ。お前たちが束になっても敵わないと」


その様子を陰からムルシエラゴが見ていた。


「おうおう、やってるねぇ!まさかこんなに早くポイズンパープルが出てくるとは思ってなかったが、予定が早まるのはいいことだぁ。さてどうなることやらぁ」


ムルシエラゴは観察を続ける。


激しい攻防は続く。すると、


「お待たせ〜!」


シューティングイエローも援護に駆けつけてくれた。シューティングイエローは射撃でポイズンパープルを狙う。その隙に俺とライトニングホワイトはポイズンパープルに攻撃を当てた。


「ちっ!面倒な奴らだ」


そう言うとポイズンパープルから紫のチェーンが出現し、渦巻き始めた。そしてそのチェーンを使い、遠距離攻撃をしているシューティングイエローや近くの俺たちをまとめて叩きのめした。


「うわぁぁぁぁああ!!」


「きゃあああああ!!」


ポイズンパープルはシューティングイエローに狙いを定めていた。まずい。


「逃げろ……」


「滅殺!」


ポイズンパープルの必殺技がシューティングイエローに炸裂した。シューティングイエローは爆発し、変身を強制解除されてしまった。その場に倒れ込む相田。


「相田ぁぁああああ!!」


「次はお前たちの番だ」


「ライトニングホワイト!相田を連れて逃げてくれ!」


「でも……あんた1人じゃ!」


「いいから行け!このままじゃ全滅するだけだ」


「わかった……。気をつけなよ!」


「あぁ!相田を頼んだぜ。大変身!!」


俺はスーパーブラスターピンクへと変身した。


「ほぅ、2段階変身か。溱よりは楽しめるようだな」


「いくぞぉおお!!」


ポイズンパープルとの間合いを一気に詰め、攻撃した。ポイズンパープルも俺の攻撃を躱しきれなくなり、ダメージが入っている。


「くっ!少しはやるようだ」


「俺の攻撃はまだ終わってないぜ!」


さらに連続攻撃でダメージを与えていく。効いてる。これなら勝てるかもしれない。しかし、ポイズンパープルは再び紫のチェーンで反撃してくる。その攻撃をなんとか躱し、攻撃を繰り出していく。


「これで終わりだ!ハピネスボンバー!!」


「何か勘違いしているようだが、お前では俺に勝つことはできない、お前ではな。滅殺!!」


2人の必殺技が激しくぶつかり合った。


続く。

この回を書いてて失敗したなと思ったのはスーパーブラスターピンクとポイズンパープルが互角、どちらかというとポイズンパープルの方が強い感じになっているのは失敗したかなと思っています。せっかくの強化形態が弱く見えてしまったかなと後悔していますが、それだけポイズンパープルは強いですよというアピールにもなっているからいいのかなとも思っていたりします。

2人の勝負の行方はいかに!?

今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ