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やったれ魔法少女  作者: 千園参
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あなたって本当に間抜けで

今回は相田くんの活躍回です!いないとは思うんですけど、相田くんファンは必見です!今回も楽しんでいってください!よろしくお願いします!

触手攻撃を先回りし、俺は女怪人に確実にダメージを与えていく。女怪人もかなり弱ってきた。もうすぐトドメかという時にシューティングイエローがやってきた。


「何やってるんだ〜!!」


そう言ってシューティングイエローは俺を攻撃し始めた。お前こそ何をやってるんだ。目の前の敵を攻撃しろよ。そう思って女怪人の方を見たら、女怪人がさっきまでいた場所には田宮莉子が立っていた。まさか!?そう思った時、シューティングイエローの必殺技が俺に炸裂した。


「フルバースト!!」


「うわぁ!」


シューティングイエローは田宮莉子を守るような立ち位置に入った。これは部が悪い。俺は撤退することにした。どうやら、相田は完全に田宮莉子に利用されているようだ。そして女怪人の正体は田宮莉子で間違いないだろう。どうにかして助けてやらないと。俺は変身を解除し、物陰から相田を見守ることした。


場面は変わり、シューティングイエローは変身を解除し、田宮莉子に駆け寄った。


「大丈夫〜!?」


「うん、平気よ」


「ったく、藤崎のやつ何考えてんだよ〜。莉子ちゃんを攻撃しようとするなんて〜」


「ふふ、大丈夫だよ。許してあげてね。友達なんでしょ?」


「そうだけど〜」


「じゃあ、気分を変えるために今からデートに行きましょ!」


そう言って田宮莉子は相田をデートに誘った。

デパートで買い物をし、ゲームセンターでUFOキャッチャー、そしてプリクラを撮った。相田は人生初デートに大満足していた。


「僕、女の子とこんなことしたの初めてだよ〜」


「本当?初めてには見えないよ」


「僕、こんなだから全然モテなくて、女の子も誰も寄ってこないし、告白してもフラれてしまう。だから、ツッキーや藤崎がとても羨ましかったんだ。僕も女の子とって」


「そうだったのね。じゃあ、夢が叶ったわけだ!ワタシニカンシャしてね!」


「そうだね〜!莉子ちゃんは僕の天使だよ〜!」


相田と田宮莉子のデートは続く。他人のデートを盗み見るのはなんだか、嫌だな。2人を観察していると、


「何やってんだよ」


「!?」


築村に声をかけられた。お前こそ、ここで一体、何やってんだよ。ツッコミたい気持ちを抑えて、築村に言う。


「見ろ。相田の隣にいる田宮莉子って子だが、あの子は怪人だ」


「何?だったら、今から倒せばいい」


「事はそう簡単じゃないんだよ。俺もそうやって倒そうとしたが、相田に邪魔された。これは相田自身の問題だ。あいつがどうするのかを決めなければならない」


「それでお前は相田を見守っているわけか。飛んだお節介野郎だな」


「うるせぇよ」


俺たちがこんな会話をしていると、相田と田宮莉子を見失ってしまった。


「お前が話しかけるから見失ったじゃねぇか!」


「俺のせいかよ」


その頃、相田と田宮莉子は公園に来ていた。


「今日はありがとう〜!すごく楽しかったよ〜!」


「私もよ」


「どうやら、お別れが近いみたいだね……」


「えぇそうね。アナタハワタシニタベラレル」


田宮莉子は相田の目の前で怪人となった。


「だけど、そう簡単に僕も食べられてやるわけにはいかないんだ〜!」


相田はシューティングイエローへと変身し、女怪人へとエネルギー弾を連射した。


「ウグゥ!!」


すると、女怪人は再び田宮莉子の姿に戻ってしまった。


「私を倒せるの?」


シューティングイエローの攻撃が止まる。


「そ、それは……」


田宮莉子の姿のまま、触手による攻撃でシューティングイエローにダメージを与えていく。シューティングイエローはただ攻撃を受けるばかりであった。


「あなたって本当に間抜けで、どんくさくて、おだてるとすぐその気になってくれるから騙し甲斐があったわ。少し残念だったのは魔法少女同士で潰し合ってくれなかったのは残念よ」


「君の言う通りだ。僕はなんの取り柄もない。勉強もできなければ、運動ができるわけでもない。だからと言って特別かっこいいルックスなわけでもない。僕には何もない。だからこそ、君に優しくされた時とても嬉しかった。こんな僕をちゃんと見てくれる人がいるのだと。だけど、だけど、魔法少女としやらなきゃならないことがある。それは君のような危険なやつを倒すことだ。僕みたいにちょろい男が騙されないようにね〜!」


田宮莉子は女怪人へと姿を変え、全力で攻撃を仕掛けてきた。


「もう君は僕に攻撃を当てる事はできないよ〜!」


シューティングイエローから4つの光の球が現れた。その球は独立して動き、女怪人の触手をことごとく、はたき落とした。


「さて、フィナーレだよ〜!エクシードキャノン!!」


4つの球とシューティングイエローの指からの5つの閃光が合わさることで、超強力となったビームは女怪人へ炸裂した。

消滅していく、女怪人を見てシューティングイエローは涙を流していた。その姿に女怪人は、


「アナタッテホントウニヤサシイノネ。ホカノヒトハドウカシラナイケド、ワタシハスキダッタノヨ……」


そう言って完全に消滅した。


「ありがとう莉子ちゃん……」


その背中はとてもかっこよかった。


次の日、


「昨日はごめん〜!」


相田は俺に謝ってきた。


「お前のことなんか気にしてもねぇよっ」


「なにそれ〜ひどいじゃないか〜!」


いつもの相田が戻ってきたようだった。おかえり相田。

いかがだったでしょうか?個人的には初登場以来、かなりかっこよく相田侑亮というキャラを書くことができたかなと思っております。あと陰が薄くなっているのは木山玲奈さんですかね?(笑)彼女もそのうち見せ場を作らないとですね!今回も読んでいただきありがとうございました!次回をお楽しみに!!

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