XⅤ - 1
三学期は早い。あっという間に過ぎ去る。
ニ月になると、中間と期末と一年間のまとめの総合テストというのがあり、範囲なんて“一年総合”だって。要するに“教科書全部”だ。
一、二学期の出題傾向と三学期の授業範囲から考えてみる。と、塾の先生にアドバイスされた。塾行ってなきゃ、あたふたしてたよ。こういうことなのか、繋がってた方がいいのは。そんなの自分で気づけよなのかもだけどね。
そしたら上位10位の発表は年間10位だった。
小川と隣のクラスのヤツと、ほとんどメンバーは変わらないけど、須田が12位だった。
発表はされてなかったけど、青山先生がホームルームで言った。須田がすごく嬉しそうで、こっちまで嬉しくなった。アメフトのノリでオーッって、拳突き上げてた。
でもクラスで言ったら小川の次だ 。10位が同率2人だったのですごいよ。だって11位だよ、点数で言ったらさ。
2位もいつもの隣のクラスのヤツだけど、3位から10位までに、高校から入学したのが1人だけで後は内部進学組だ。
一般に高校入学組の方が成績いいとか言われるみたいだけど、そうとも限らない。やっぱり中学からのヤツらは侮れない。小川と2位のヤツが出来すぎてるってだけかも…
僕はまあいつも通り…
塾に本格的に通うのは、二年になってからで、最初は週一ぐらいでいいよ、と言ってくれたので金曜日にした。中学生の時の数学の講師が来てる。やっぱり、なによりも登下校路の途中なのがいい。コンビニも近いし。
二年になるとクラス替えがある。
内部進学組と混ざり、二年間一緒だ。部活や書道で内部進学組とは接点はあったので、それについて気にもしてない。
朝、校門で淡路と一緒になり、クラス替えの発表を見に行った。
昇降口の前に張り出されていて、人だかりだ。
そこから須田が出てきて、
「俺たち一緒、一緒 C組」
と淡路に向かって言い、
「三崎と小川はB組」
と教えてくれた。
淡路は明らかにホッとした様子。また人見知り全開にはならないだろう。
「担任は誰だった?」
「あっ!書いてあったのかな?見に行こ」
と三人で確認した。B組は青山先生、C組は岩本先生だった。
「イワモッちゃんて去年も2年だったよね?」
「必ずしも担任も二年間一緒ってわけじゃないんだね。岩本先生ってあんな感じなの?」
淡路に聞かれて、
「あぁ、そうだよ。部活だとね」
あんな感じとは文化祭のビデオの事だ。
授業はどうなんだろう。昨年は地理と世界史を担当していた。地理は一年生で習うが、僕たちのクラスは別の先生だった。
世界史は二年生なのできっと担当になるんだろうな。世界史も楽しみでもある。
クラスは一年の時のクラスと雰囲気が似てる。特に目立つとか大人しすぎるとかはない。
担任が同じだからかな。
どういうふうにクラス替えってするのか知らないけど、どうやるんだろう。想像だけど、一年の各担任がクラスを総合的に判断して5つに分けて、他のクラスと合わせるのかな。
担任はどするんだろう。小学校の時は、校長先生が決めると担任の先生が言ってた。
小川は一人暮らし始めてから、欠席がなかった。
でも、やっぱり青山先生が引き続き担任の方がよいと判断されたんだろうな。あるいは青山先生が言い出したとか?
僕は、なんだろう。小川と一緒がいいと思われたんかなぁ。
「そうじゃない?」
母は言った。
「そうに決まってるじゃない、ねぇ」
と父に同意を求める。父は
「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないけど? まあ、そうだろうね」
ご飯を頬張ってモグモグさせながら母は
「丸く収めたって事じゃない?」
と言う。
丸められちゃった?
青山先生も小川も嫌ってわけじゃないけどね。錦も一緒だった、偶然だけど。
さっそく進路希望調査があった。
僕は二校書いた。文学部で史学科。そう、史学科。
あと重要な事。家から通える所。そうなると二、三校しかない!
それと…史学科を出て何したいのか、それはまったく考えてない。学びながら考えてもいい。
そもそも僕としたら就職目的じゃない。学びたいだけ。就職考えたら、父や兄みたいな政経学部なんかの方がいいと思うけど、具体的に何になりたいかわからない。それだって学びながら考えたっていいと思う。




