マギア試験
「一週間後にマギア試験があります。皆さんの実力を見れるのがもう楽しみで!新たな魔道具の開発が捗ります。」
イチカ先生が教卓で楽しそうに話す。
マギア試験とはマギアの能力定期査定の事で、一年に3回実施される。
全生徒がそれぞれの属性にあった能力テストを受けて、ポイントを競いあう。そして一番高得点だった者が決まると。
各属性一位になった者同士は最後にイチカ先生が用意した舞台でマギアを披露しなければいけない。
それは、能力や、可能性、想像力を伸ばすためだと言われているが、生徒達は思っていた。
完全にイチカ先生の趣味のためだと。
マーネは唯一の光属性なので、競う相手がいない。舞台に出るのは確実だったので、マーネは悩む。どんな技を見せれば皆喜んでくれるのか、イチカ先生とフィシトルさん…、フィシトル先生に相談してみよう。
ふと隣のヨルを見る。最近何故か不機嫌なヨルは窓の外を見ていた。イチカ先生が盛り上がる姿を見向きもしない。マーネはふとヨルさんは闇属性だったと思い出す。でも、他の人たちは何属性なんだろう?火、水、土、風。幸運なことに全属性をマーネは見たことがある。
ヨルは闇属性は数が少ないと言っていた、じゃあ他の属性は?マーネは目の前に座るコットンの肩を軽く叩く。
「どうしたの?マーネちゃん。」
振り向いたコットンは真剣に悩むマーネを不思議そうに眺める。
「いや、コットンさんの属性は何だろうと思って。一人で属性当てれるかなゲームをしていました…。」
「そうなんだ?じゃあ!私は何属性に見えるでしょうか?」
コットンがお茶目に笑って、人差し指を唇にあてる。そうですね、とマーネは少し考える。
「風属性、…ですかね。ど、どうですか?正解ですか?」
ドキドキする胸を抑えるマーネに、コットンは机でドラムロールする。
「凄いっ!正解!!」
「やったぁ!」
2人できゃっきゃっと笑いあえば、誰かに肩を叩かれる。振り返ればフィシトル先生が笑顔で立っていた。そうだ、暫くこのクラスの副担任になったんだっと思い出したマーネは口を真一文字に結んだ。




