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道を阻まれたフィシトルは不思議そうにヨルを見る。
「まだ何かあったか?」
フィシトルの質問にヨルはいいえ、と答える。
「ただ、ノクスウェルさんとクラスが一緒なので。オレが連れて行きます。」
ヨルの答えにフィシトルは首を横に振った。
「君はマーネのパートナーなのか?」
「…いいえ。でもっ!」
「なら君には関係のないことだ。…クラスには戻らないし、マーネは保健室で休ませる。イチカ先生にはそう伝えてくれれば良い。分かったら行きなさい。」
有無を言わせぬフィシトルの圧にヨルは歯を食い縛る。手すりを乗り越え、屋上から飛び降りたヨルはマギアを使って去って行った。
マーネはフィシトルに抱かれて眠っている。かなり疲れたのだろう、先程の会話は聞かれていない。フィシトルは歩きながら、先程の少年を思い返す。そういえば、手紙に書いてあった人物。あれがそうか、と。
さて、どうするべきか。フィシトルは悩む。マーネには学生生活を楽しんで欲しいが、闇属性か。騎士団の中にも諜報部隊はあるが、彼等は特殊だ。経歴不詳な者も多い。外で仕事する彼等と関わること事態が少ないので、皆がみんな悪いと決めつけているわけではないが、世間一般的に、いや里親としてマーネの心配をしていた。
「交友関係に口を出すべきではないと思うが…。」
フィシトルはぐっすり眠るマーネを見て眉をひそめた。




