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マーネは校舎裏の倉庫へと辿り着くと辺りを見渡した。誰かが手入れしているのか、丁度日陰になっている場所に様々なハーブがプランターに植えられている。倉庫の扉を叩くと中から、はーいと声がして音が近づいてきた。ガガがと錆びた扉が少しずつ開くと隙間から目が覗いていた。
「こんにちは!貴女がプリエル・モリーさんですか?わたしはマーネ。生徒会の者です。」
マーネの挨拶に扉がさらに開いていく。中にいた女の子は2つ結びの三つ編みを揺らしながら出てくると。マーネに小さな声で挨拶した。
「こんにちは…。」
2人で近くのベンチに座ると、マーネは本題に入る前にプリエルについて訊ねた。
「プリエルさんがこのハーブ達を育てているんですか?凄く健やかに育っていて丁寧にお世話されてるんだなぁって感じました。」
「えへへ。ありがとうございます。植え始めたのは今年に入ってからなんですけど、お世話するのが楽しくて少しずつ数を増やしたんです。ハーブ達は育つのが早いので今度は場所が狭くなってきちゃいました。こんな場所が他にもあれば良いんですけど…。」
「素敵な場所ですよね。建物の裏側だけどそんなに背が高くないから、日が傾いても半分日陰、半分日向になりますし、風当たりも最高です!」
2人でハーブの話で盛り上がっていると、突然プリエルが悲しそうに笑った。
「こんなに分かって貰えるなんて嬉しいです。でも、来ていただいて申し訳ないのですが、もうその件については諦めようと思っていたんです。」
「えっ!!理由を聞いてもいいですか?」
「…その相談には。私が育てたハーブを持ってある人に告白したいと書いたのですが、その人、明後日にラゼル共和国の学校へ転校するんです。」




