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「ヨルさん、いつも説明してくれませんよね…」
離された手首を不満げに見つめながらヨルに不平を漏らすと、ヨルが笑う。
「説明する時間が勿体無いからね。今日はオルレアがいなくて良かったよ。飛び蹴りされないからね。」
マギアで移動したマーネとヨルは広い建物の中だった。天井が高く広い空間で、窓以外何もない。
「道場みたいな場所ですね?ここ何処ですか?」
「マギアの訓練室。ここだとマギアが使い放題、試し放題。各属性によって訓練室があるんだけど、ここは闇の訓練室。ノクスウェルさんは光属性だけど、訓練する先生がいないから専属授業受けれてないでしょ?その授業で使ってる部屋だよ。申請すれば生徒も使える、人気だから数が多い属性の訓練室は取り合いになるんだけど、その点闇属性は小数しかいないから取りやすいんだよね。」
「そうなんですね。こんなに素敵な場所があるなんて…、じゃなかった!テスト勉強するんですよね?ここでするんですか?机も椅子も在りませんけど…?」
「必要ないでしょ?暗記が得意なら覚えるまで座らなければ良いんだから。」
黒い笑みを浮かべるヨルに、もしかしたら今日は寮へ帰れないかもしれないと、マーネは震えだす。
「まずは、走りながらマギアの歴史から勉強しようか?」




