学生生活
マーネは手元に残った一枚の紙を見て、頭を抱えていた。これは、良くない。と嫌でも分かる。周りの生徒達はお互いの点数を言い合って盛り上がっているなか、一人落ち込むマーネに隣のヨルは何かを察して横から紙を奪った。
「あ~…、こんな点数じゃ卒業も厳しそうだね。貴重な光属性を馬鹿が使ってるなんて幻滅。」
紙に書かれた20の数字を見てヨルが呆れる。低い点数をからかうつもりだったが、思っていたより酷かった。ヨルはこの小テスト100点満点のはずだよなと自分のと見比べる。
マーネはわぁっ!と机に伏せるとしくしくと嘆き始めた。
「…おっしゃる通りです。うぅ、難しくて…。分かったつもりでした!先生、ごめんなさい!!」
「勉強してないの?いや、暗記は出来てるからそれ以外か。まぁ、途中からだしこの辺は習ってなかったから…。いやでも、結果だけ見れば馬鹿だね。」
ヨルの情け容赦ない言葉にマーネは涙目になる。普段習っていたお金の計算とか文字の読み書きだけが勉強じゃないと突きつけられる。
「どうしよう…。あの人に申し訳ないです。」
マーネの呟きにヨルはふーん。と不適に笑った。
「教えて上げようか?」
ヨルは自分のテスト用紙をマーネに見せつける。その結果を見てマーネが勢い良く顔を上げた。ヨルは本気だろうかとマーネは自慢げなヨルをいぶかしむ。成績の良いヨルさんに手伝ってもらったら自分の点数も伸びるかもしれないと淡い期待を抱けた。ヨルの優しさに手を伸ばすかどうか物凄く悩んだ結果、マーネはヨルに土下座したのだった。




