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「さて俺はもう行くが、お前達はどうする?」
「俺達も生徒会室へ帰るか。」
カジの言葉にマーネとヨルは頷いて立ち上がった。お世話になりましたと。お辞儀するマーネ。その横を静かに通り過ぎる人影にノーランは声をかけた。
「世話になった。クラウス。」
「…ああ。」
クラウスはノーランへ目線だけ流すと、そのまま去っていった。
「あの人は一緒に行かないんですか?」
「クラウスには今回の件を探ってもらっていてな、動けない俺達の助っ人だった。あいつは次の仕事を探しにいくんだろう。」
「学園内で仕事してるんですか!?」
「在学中で仕事してるやつは何人かいる。マギアを使える人間はまだ少ないからな外からの仕事は引く手数多だよ。授業終わりや、休暇の合間にやってると言っていた。」
「そうなんですか!凄いですね、学業と仕事を両立させるなんて。とても忙しそうです。」
「仕事するには外出許可が必要で、それはクラスエナの生徒しか貰えないからね~。ノクスウェルさんにはまだ早いんじゃないの?」
マーネが感動していると、ヨルが横から茶々をいれてきた。カジはヨルの発言に引っ掛かる部分があったのか、ヨルに注意していたが、マーネはその言葉の意味を考えていた。
確かにと頷くマーネ。勉強も生徒会の仕事も始まったばかりだ。まずはこの環境に慣れなければいけない。という事をヨルは教えてくれたのだろう。マーネが優しいヨルに感謝を伝えると、ヨルに何故かジト目で見られた。
ノーランと共に時計搭の外へ出るマーネ達。外はもう夕日が傾き薄暗くなっていた。風がマーネの髪を攫っていく。
「俺達に用があればここに来てくれ。放課後なら誰かはいるだろう。」
ノーランの周りに風が集まる。風力が強くなり、話し終わると同時に小さな竜巻が出来てノーランを呑み込んだ。そのまま校舎のほうへ移動していき見えなくなった。どうやら、ノーランがマギアを使ったらしい。カジとヨルは見たことあるからか何も反応しなかったが、驚いているマーネに説明してくれた。ノーランは風属性らしい。初めて見た風のマギアは一瞬で全てを包んで消え去った。




