5
ゼファは笑いころげ地面にうずくまると、拳を震わせたノーランがカジに詰めよった。ニコとネコは呆れた顔で欠伸をするクラスウにもたれ掛る。
「お、お前という奴は本当に…!」
「兄貴、ほんっと、話聞いてる…!?」
怒る2人にカジは悪かったと笑う。
「考え事をし始めたら腹の虫も騒ぎだしてな…。そういえば、昼ご飯を食べる暇がなかったんだった。それ食べても良いか?」
カジはテーブルに並ぶお菓子を指差すと、ノーランが頷くのを確認してから食べ始める。美味しそうに食べてるカジをみてマーネは微笑んでいた。が、しかし秒速で空になっていくお菓子たちを見てマーネは目を疑った。
「食べながらで悪いが聞いてくれ。派閥争いが始まってから喧嘩してた奴等に毎日聞き取り調査をしていた。先生、生徒達に聞いて回って分かったことは、クラスエナの一部の生徒達は俺が気に入らないらしい。まぁ色々不透明だったものを明確にルール付けしたりしたからな。クラスエナでも彼らの行為に反対する者も多いらしいからよくその間でも喧嘩してたらしい。実行犯はいつも同じグループの奴等のようだからそいつらを諌めれば解決するんだが、生憎、俺は嫌われている、嫌ってる奴の話を素直に聞くくらいなら初めから起こらなかった話だ。俺がいろんな奴等に生徒会の勧誘してたのも気に入らなかったのかもな…。あいつらはノーランを慕っている。もう一度お前に生徒会長になって欲しいらしい。俺は理想があるから出来ればこのまま続けたいと思っているが…。」
カジが悩ましげに唸る。
「オレ達がノクスウェルさんに何も言わなかったのはもう解決できる方法が分かってたから。何でか知らないけど、そこの奴が誘拐してこんなことになっちゃったけどね。」
「そういうことだったんですね。」
マーネは頷く。2人の考えは分かった。犯人と犯人の要求は分かっている。
「なら、もう一度その人達の前で決闘すれば良いんじゃないでしょうか?」
マーネの言葉に全員が困った顔でお互いを見合った。
「出来んことはないねんけど…。ノーランは負けず嫌いやねん。もしカジが負けたらノーランがまた生徒会長にならなあかんってことやろ?俺等はもうやりたくないんよなぁ。」
「実際にやってみて分かった。俺には向いていない。カジのようにやりたいこともないしな。生徒会長になったのは風邪で休んだコイツが原因だったし。今の姿が本来の形になるべきものだ。答えはもう出ている意味がない。」
「遊ぶ時間が減って迷惑だった。」
「そうそう、仕事は多いし。あたしらはただの幼馴染みの集まりだからね。同情で生徒会メンバーになっただけだから。」
旧生徒会の皆さんはやりたくないと。各々が愚痴を溢している。
「その人達は皆さんがやりたくないって思ってることは知らないんてすよね?」
「まぁ、そうなるな。でも決闘したのは知ってるやろ。正式に俺等は負けた。その後掲示板にも貼り出してたし、生徒会長が変わるのも告知してたからな。これで納得せんのは理解できへんわ。情報提供ありがとさん。後は俺等がやっとくで。」
「そうだな。」
ノーランは頷くと席を立った。




