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「いやー、マーネちゃん面白いなぁ。めっちゃ弱いやん。全敗って……ハッ、見たことないで。」
ゼファが笑いを堪えながらカードを切っていく。それを悔しそうにぷるぷると震えて見るマーネ。檻から出してもらえたマーネは迎えが来るまで大人しくするつもりだったが、ゼファの提案でカードゲームをすることになった。カードゲーム自体初めて見るものだったが好奇心に負けてゼファと遊び始めたものの一度も勝てずにいる。
「かっ、勝てません!!何でですか!?」
「何で、ってそりゃあ戦略が悪いからやろ。」
ゼファの言葉に項垂れるマーネ。テーブルに並べられたカード達が少し乱れた。二人はトラエスというカードゲームをしており、お互い一手ずつカードを動かして、相手のカードを倒し、相手の王様を倒したら勝ちというゲームなのだが…。マーネの赤いカード達は黒のゼファによってどんどん倒されて残り少なくなったところだった。
「さっきも言うたけど、1~5の数字は歩兵で一歩ずつ進んで上下左右に攻撃出来るやろ。6から13の数字のカードには役があるんよ。騎兵、弓兵、盾兵、槍兵、刺客、女王を王様を守るためにもっと上手に使わなあかんで。……もっかいやろか?」
ゼファの誘いに乗ろうとした時、突然扉が勢いよく開いた。驚いたマーネが音の方へ顔を向ければ、薄紫の髪をおさげにした女生徒が目を見開いていた。
「あーーー!!ゼファが女の子と遊んでる!!!」
「おっ、帰ってきたか。」
ゼファが苦笑する、足音の正体が部屋に入ってきた。
マーネは自分が捕まっていることを思い出し、手に持っていたカードをテーブルの上に静かに置いた。




