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紙の山を2つ程片付けた頃、荷物を抱えたカジが帰ってきた。テーブルに荷物を置いて2人に近づく。
「頑張ってるな、2人とも。」
カジに頭を撫でられるマーネとヨル。
嬉しそうなマーネと嫌なそうなヨルの顔に苦笑るするカジ。
「仕事の説明くらいしてから行ってよ。」
「お前がいるから大丈夫だと思ったんだよ。生徒会メンバーが増えたんだ、歓迎会くらいはしたいだろ?寮からお菓子と飲み物取ってきたから乾杯しよう。あとほら、マーネには正式な物を渡しておかないとな。」
カジはテーブルにお菓子と飲み物を袋から出して置くと、ポケットから何かを取り出しマーネに渡した。
「あとこれ、こっちが本物の生徒会バッジだ。ちゃんと見えるところに着けておけ。俺はシャツの襟に着けてる。」
マーネも受け取ったバッジをシャツの襟に着ける。ちゃんとしたバッジには焼き印がなかったが、その代わり生徒会と綺麗な文字で刻印されていた。
「古いやつは捨ててくれて良いぞ。仮採用の奴らに配ってるやつだからな。正式なメンバーには必要のない物だ。」
「ありがとうございます。手作りのやつも味があって良かったですよ。」
「おお!マーネは良い奴だな。配る度に酷評されるから落ち込んでたんだ。ありがとう。ヨルにも渡したんだが、アイツは自分が生徒会のメンバーだと知られると人が集まらないと言って着けてくれないんだ。活動してたら着けてても着けてなくても一緒だろうと俺は思うんだが…。」
カジが残念そうにヨルを見る。ヨルはカジの視線を無視して人数分のコップに飲み物を注いでいる。
「ヨルさんって変なとこで頑固ですよね。」
「分かってくれるか。そうなんだ、アイツは頑固なんだよ。いや意固地か。悪い方へばかり思い込むんだ。」
カジの言葉にマーネは分かりますと答える。2人で深く頷きあっていると、ヨルは五月蝿いんだけどと言って2人をジト目で睨んだ。
「こっちがオルレアの。ここに置いとくからね。」
ヨルはそう言うと窓を一つ開けてオーディン!と外へ向かって呼んだ。するとバサバサと羽音と共に黒い鴉が一羽、窓から入ってきた。鴉はヨルの腕に大人しく止まった。
「これで全員揃ったよ。」




