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授業の終わりのチャイムが鳴る。
マーネのノートには文字がびっしり書かれている。初めて学ぶので知らない単語がいくつもあった。イチカ先生は転入生のマーネのために詳細に説明してくれたので、マーネはほんの少しだけ魔法について理解できた気がしている。
休憩時間は10分。次の授業が始まるまで自由時間らしい。生徒達は友達と話したり、教科書を見返したり様々だ。マーネがどうしようかとクラスを見渡すと、下からヨルさんの顔が現れた。驚くマーネに、してやったり顔のヨル。
「まぁ、さっきのお返しということで。授業どうだった?途中からだから分かりにくかったんじゃない?」
「そうでもなかったです。イチカ先生の教えが上手なんだと思います。」
マーネが嬉しそうに答えると、
良かった。とヨルが微笑む。
「イチカ先生は魔法に関しては本人も認める程のオタクだから詳しいんだよね。さっきやった魔法の歴史、4時限にやる実践もイチカ先生が担当してる。魔法について質問があればイチカ先生に聞くといいよ。何時間でも話してくれるから。」
何時間は困るなーと2人で笑いあっていると、遠巻きに見守る生徒達が目をキラキラさせていた。
その中の1人が一歩前に出てマーネににじり寄る。
「あの、ノクスウェルさんとブライトさん仲良しだね。前から知り合いなの?」
「いえ、昨日知り合ったばかりです。校舎の案内とか寮の事とか説明してもらって…。ヨルさんは親切なので。」
戸惑うマーネが答え終わる前にきゃーと女生徒から 悲鳴が上がる。
「下の名前で呼び合う仲なのね!」
「さっきお互いに微笑み合ってた。」
きゃあきゃあと盛り上がる彼女たちについていけないマーネは眉を下げてヨルに助けを求めた。ヨルは両手を顔の横に上げて首を横にふる。ヨルさんにも分からないのかとマーネは困った。
「じゃあ2人はパートナーなのか?」
ある男生徒の質問にしーんと静かになるクラスメイト達。急に気まずい空気が流れる。マーネはさっきまで皆楽しそうに話してたのにと不思議がる。パートナーの話しって昨日のやつだと思い出したところで目の前にヨルがマーネを庇うように立った。
「パートナーじゃないよ。だから皆ノクスウェルさんと組んであげてね。」
ヨルは笑顔で答える。
質問した男生徒はそ、そうか。と答えると申し訳なさそうに自分の席へ帰っていった。さっきまでの雰囲気はどこへやら。楽しそうだった女の子達も困ったようにお互いを見合っている。
どうしてだろう。とマーネが不思議がっていると、丁度休憩時間が終わるチャイムが鳴った。




