2日目
翌日。
建物全体に鳴り響く軽快な爆音で2人は目覚めた。詳しくいうと、1人と1匹。
「何よこの音!!」
耳を塞ぎながらオルレアが飛び起きる。
マーネも窓を開けて外を見るがなにもなく。しばらくすると、音はやみ。外からおはよー。やら行ってきます。の声が聞こえた。登校時間を知らせる音だったのか。
時計を見ると8時半で、マーネは悲鳴を上げた。
「ち、遅刻する!急いで準備しなきゃ。」
バタバタと大慌てで準備するマーネを眺めるオルレア。疲れてて起きれなかったわ。とため息をつく。久しぶりに熟睡したようでハネる毛並みを整えた。
残念ながら朝御飯は時間に間に合わず、後片付けしているマキさんから、包装されたサンドイッチを受け取り鞄に詰め込んだ。
「「行ってきます!」」
マキさんに元気良く挨拶して寮を出る。
走りながら、近道を探すマーネ。ポケットから顔を覗かせるオルレアが道を見つけて指示する。建物の隙間や、小さな塀やらなんやら潜って、飛び越えて、なんとか登校時間までに職員室に辿り着くと、2人はようやく息をついた。
「あ、ノクスウェルさん。おはようございます。時間ぴったりですね。…息切れしてますけど大丈夫ですか?」
ちょうど職員室へ入ろうとしていたイチカ先生と2人は出会う。おはようございます。と挨拶を返すマーネ。オルレアはポケットの中へ隠れた。
イチカ先生はどうぞどうぞと手招きして職員室の扉を開けた。一緒に中へ入ると、昨日とは違って賑やかだった。大人が数人、会話しながら朝の準備をしている。マーネと目が合うと微笑んでくれる女性の先生もいた。
イチカ先生は他の先生達と挨拶を交わして自分の席に向かう。マーネも後ろからついていく。イチカ先生は机の中をまさぐって小さな手鏡を取り出した。
「さて、今日は手始めに魔力量を測ります。魔法は使わなくても、なんとこの鏡で測れちゃいます。ちなみに僕が発明しました。」
「えっ!!凄いですね!」
マーネが瞳を輝かせながら拍手すると、イチカ先生は嬉しそうに破顔した。
「さっそく使ってみましょう、リベラティオと呟いてから手鏡の上に掌を当ててみて下さい。」
マーネが言われた通りにすると、手鏡が白く光だした。横から覗くイチカ先生は興味深いです。と言いながら一枚の紙にペンをはしらせる。数字が羅列している。どうやら計算してるみたいだった。
「結果をお伝えします。魔力量は2つの波があって多い時と少ない時がありました。君が魔法を1度も使用したことがないから安定していないのかもしれない。魔力量は人によって量が違います。使い切ると倒れるので注意して下さいね。いやはや面白い~。多い時は僕より高いです。でも、少ない時は魔法が使えないくらい少ない。うーん、でも…まぁ、いや、でも、そうだな…。半年後の検査に期待します!」
イチカ先生は計測器とにらめっこした結果、諦めた模様。そんなに落差があるのかとマーネは不安がっている。
「何とも言えない結果ですが、魔力量は鍛えることが出来ます。頑張りましょう。次はクラスへ向かいましょうか。向かいながら説明もしますね。」




