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イチカ先生の話が一段落し。マーネがくしゃみをしたことで、2人ともずぶ濡れだったという現実に戻された。
マーネが自分の状態を見て困っていると、同様にイチカ先生も惨事に気づいた。慌ててマギアで水分を取り除きはじめる。
先生が普通に続けるから忘れてたけど、誰か来たら絶対に怒られるだろう。職員室でマギア使って、イチカ先生のエリアは水浸し。あの感じだと、先生は悪いと思ってやってなさそうだけど…。教員机も濡れてしまっているし、天井にまで被害が…。被害は甚大だ。大事な書類とか置いて無ければいいけど…。
マーネが心配してタオルを持って手伝おうとした矢先。
おうわっ!!何だこれっ?と驚きつつ呆れた声が廊下から響いた。
「ちょっ、イチカ先生!!!実験するなら実験室でやって下さいってヨツハ先生に昨日怒られてたじゃないですかっ!!」
制服姿の男の子がイチカ先生に詰め寄る。先生は申し訳なさそうに、だけど少しほっとした表情で怒られている。マーネはその髪色に見覚えがあった。
「あ、カジさん。」
マーネの呟けば聞こえてしまったのか、顔をじーっと見られる。そういえば、寝てるときに紹介してもらっただけで初対面だった。マーネは気まずくてそっと目をそらし萎縮していると、両手で頬をおさえられ前を向かされた。赤い瞳とばっちり目が合う。
「…あんた濡れてる。風邪引くぞ。」
自分も怒られると思っていたマーネは気遣う言葉が耳に届いて肩の力が抜けた。
じんわり身体が暖かくなるのを感じたら、制服のベタつきが気にならなくなった。乾いたか?とカジさんに聞かれ触ってみれば、濡れていたのが嘘だったかのように髪の毛も制服も乾いていた。マギアを使ってくれたんだと気づいてありがとうございます。とお礼を言う。
「気にするな、あんたのせいじゃない。イチカ先生のことだから、勝手にマギア使って散らかして放置してたんだろ。いつもの事だ。」
その通りです。と心の中で呟けば、イチカ先生が眉を下げて笑っている。
「いや、来てくれたのがブライト兄君で良かった。今日はブライト兄弟にお世話になってばかりで申し訳ない。」
「本当ですよ。フタバ先生が来てたらまた職員室が半壊するところでした。ちゃんと反省してください。それより、まずはそこの生徒に謝るべきでは?」
「その通りですね。ノクスウェルさん、濡れたまま放置して、驚かせて申し訳ない。少し見せるだけで良かったんですが、マギアのことになるとどうも周りが見えなくなってしまうようで。」
マーネは先生と生徒の立場が逆になってるなーと思いながら、元々怒ってなかったので大丈夫です。と答える。それよりも、イチカ先生のマギアが凄かった事をと伝えると、
イチカ先生が感激してマーネの頭を撫でくりまわした。




