お茶会
明月公女の出産から1か月。もちろん何事もおきなかった。生まれたのは女児。
帰国は3か月後の予定。それまで医院長室にいるらしい。
病院なのに陣原琉と鬼女100人が警護にあたっている。
プラス観光の名目で夢洲に集結した各国の鬼女が合計で5000人以上。
日本の機動隊も1000人以上いるみたい。サミット以上の警備体制である。
大阪湾内にはイージス艦が2隻
関西空港にはF-15ベースの臨時ブルーインパルスが待機している。
戦力密度は沖縄戦を超えているのではないだろうか?
しかも、それがずっと続いていいるのだ。
その原因が藤堂直樹記念病院。
そして、ティールーム『あやめ』
いつの間にか、第一とか、第二の名前が消えた。
お茶、スイーツ提供と運営は、エーデルワイスと阪急阪神グループに変わっていた。
他のルームもそんな感じ。
ラウンジには贈答用の高級スイーツが、”自由にお持ち帰り下さい” で置いてある。
テーブルを囲むのは4+2人。
漢の次期皇帝、明月公女
邪馬台国の国民の妹、藤堂静香(妹)
IT企業創業者の娘ドミニク
フランク王女カトリーヌ
病院長の立花静香(姉)
そして私、九条院響子。一般人代表らしい。逃げたい。
大臣本人から、特命全権大使の辞令を昨日受け取った。
大臣達は別のティールームでお茶してる。なら、お前が代わりに座れと抗議したい。
議事録作れって?無理に決まってる。気絶しないだけで精一杯。
全員が笑顔だった。
「本日はお集まりいただきありがとうございます。
皆様とゆっくりお話しできる機会を、ずっと望んでおりました」
明月が静かに口を開いた。穏やかな声だった。
ドミニク
「公式には初会合ですものね。
このメンバーでお茶会が成立したことだけで、歴史的な意味ができるわ」
カトリーヌ
「確かに、静香(様)以外はお忍びですものね」
響子
(良かった。私は数に入ってない。このまま空気になるんだ)
ドミニク
「公女様の提案に私は乗りたいけど、静香様はいいの?資金不足なんて建前でしょ」
静香(妹)
「わが国で独占できる話では有りませんので。皆様方のご助力を頂きたく」
カトリーヌ
「一歩で遅れましたわ。その代わり、タワー1つは頂きますわよ。ヨーロッパの底力は別のところでお見せしますわ」
明月
「遠いですものね。部屋数ぐらいは余裕がないとね。その代わりアラブまで見てよ」
ドミニク
「私達も1つもらう。インカ、アステカは見てあげるわ。タワーは東がいいな。六甲は見たくない」
明月
「もう一本建てれば良かったのにね。最後の1つは記念病院付きで漢と邪馬台国で。静香様、それでいい?」
静香(妹)
「もちろんです。名前は予定通り、国際周産期医療センターと、藤堂直樹記念財団・先端医療研究所で」
響子
(1部屋、何億円とか関係なかった。名家と近代医療の接続から始まって、大阪・神戸第二首都圏構想、他国の鉄道敷設の話しまで決められていく。具体的な企業名まで半分決まってる。大阪湾メガループっていつ決まったの?)
ドミニク
「ところで、ホテル名前、エンプレスィズ・ソブリンネクサスでどう?」
カトリーヌ
「少し、品が無いかと。そうゆう場所ですが、隠した方がよろしいのでは」
明月
「エンプレスィズだと私のことみたいだし」
響子
「あの,,,,,,GOKOKUとかはいかがでしょう」
静香(姉)
「ええやん。護国、五国、G5,地元兵庫の別名、豊穣。色んな意味にとれるわ」
静香(妹)
「素敵ですね。響子さんに決めていただいたお名前」
カトリーヌ
「GOKOKU……発音も美しいですわね。ヨーロッパでも通じそうですわ」
明月
「護国ですか。良い名前ですね。母子を護る場所に相応しい」
響子
(いや、ちょっと待って)
(何で私が名前を付けてるの)
(まさか私が呼ばれたのって隠れ蓑?)
横を見ると静香様(妹)が、(・ω<)☆




