外伝 転生者 直樹⑥
いつの間にか、俺の子供2000人超えてた。うん。表彰されたよ。
関係もった子も6000人を超えた。ノートにその娘達のことを書いている。
ある日、そのノート見て、お手伝いさんのサキが泣いてた。
母親のことが書いてあったと。
”1981年5月25日 126人目 モモカ 20才
クロレラ工場で働いてるけどクロレラは嫌いらしい ”
たった2行のメモ。
でも、これで十分すぎると言われた。
俺は顔も覚えてなかったのに。
モモカさんは子供が出来ず、サキを養子にしたそうだ。
俺の子供、2000人もいるのに一人も会ったことがない。
いや、あるのかも知れないけどわからない。
ひょっとしたらサキがと期待したけど違った。
名家の姫さん達とは頻繁にお茶してる。
他の名家の人とは相変わらずだが、藤堂は若い子としか肌を重ねてない。
何かあるのって聞いたら、今更、貴方の相手は気まずいでしょって。
そりゃそうだ。
この世界では無関係な人とは肉体的に近くて、
大事な人とは肉体的に遠い。
逆転しているのは貞操じゃなくて関係だよ。
同じ年の顔なじみの姫が男子を産んだ。
もちろん、俺の子ではない。
そうそう、俺は40才手前で10000回を達成した。子の数は3000人に少し足りない。
姫様たちで、ささやかなお祝い会をしてくれた。
最近、同じ年の姫と肌を重ねている。
お互い義務を果たしたから、もう我慢しなくてもいいからって。
お互いがこの年だと子供が出来る可能性は1%も無いだろうけどって笑てた。
もし、出来たら運命だねと。
そして、4年後、姫はおれの子を産んで、その時に亡くなった。
女の子を残して。
運命ってそんな意味で言ったのかよ。
遺言でその子の名前は俺が”静香”と決めた。
おれはもう何もできなくなった。




