解説 異世界の海軍力
異世界の海軍力について解説する。
結論を先に述べる。
この世界、防御側は数十隻の魚雷艇と基地航空機で足りるが、攻撃側は空母、巡洋艦、駆逐艦で編成された大艦隊が必要である。
自衛隊のミサイル艦隊は有利だが、荒波に紛れて接近した数隻の魚雷艇に敗北する可能性がある。
先ず、それぞれの艦種を説明する。
スペックは代表値で各国、クラス毎に差異がある。
魚雷艇(邪馬台国 600型魚雷艇)
排水量 250t、速力45ノット、
武装:610mm酸素魚雷 4本(再装填不可)、爆雷4個、50mm速射砲×1、又は30mm機関砲×2
酸素魚雷 :水上100ノット、水中70ノット、射程50km、作薬量 500kg
パッシブソナー、アクティブソナーによるホーミング。1発で大型艦を戦闘不能に出来る。
この世界の多くの海軍で主力となっているのは魚雷艇である。ウォータージェット推進。双胴型でステレス化を意識した形状。波が高い状態で低速航行すれば20kmぐらいまでレーダーに探知されずに大型艦に接近できることもある。ただし、再装填能力がないこと、航行能力が低いことから本格的な外洋作戦は苦手である。
駆逐艦(メリケン フレデリカ級)
排水量 2100t、速力35ノット
武装 610mm酸素魚雷 10本(再装填用10本)、爆雷20個、127mm連装砲×2、76mm速射砲×12、30mm機関砲×20
索敵能力と対潜能力が高い。機動艦隊のワークホース。魚雷艇の旗艦を務める。
攻撃力で魚雷艇を圧倒している。単艦でも回避困難な雷撃が可能で、砲撃でも魚雷艇を圧倒する。1~2線の魚雷であれば無効化できるかも知れない多数の防御火器装備を持つ。
巡洋艦(メリケン ラスベガス級重巡洋艦)
排水量 16000t 速力33ノット
武装 610mm酸素魚雷 10本(再装填用10本)、3連装200mm砲×3、76mm速射砲×20基、30mm機関砲×60
極めて高い索敵能力と通信能力を持つ。200mm砲の重巡洋艦と155mm砲の軽巡洋艦がある。主砲弾は限定的な自己誘導能力(50~200m程度)を持つ。20~30kmでも高い命中率を誇る。艦砲で魚雷艇を雷撃戦の有効射程圏外から効率的に排除できる。また、多数の防御火器を装備し、魚雷に対しても高い防御力を持つ。対地攻撃能力も高い。艦隊旗艦、空母直衛艦として有効。軽巡洋艦に率いられた複数駆逐艦による統制雷撃は防御側の悪夢である。
空母(メリケン マッキンンリー級)
排水量 50000t 速力31ノット
武装 76mm速射砲×20基、30mm機関砲×60
航空機運用能力 50機
メリケンの誇る大型空母、他国空母の1.5倍の規模を持つ。防御火器も多く甲板は装甲化されている。
艦隊の中核、洋上の航空基地である。
艦載機
最高速度 マッハ3 戦闘機動 10.5G
武装 20mmガトリング砲×2 100kg滑空誘導爆弾×24
主力戦闘機。ステレスで超高機動力。正面からであれば中距離対空ミサイルを回避や撃墜可能(後方からの中距離ミサイルや赤外線誘導の短距離ミサイルの回避は困難)。魚雷艇に対しては100kg爆弾4~6発を使用するか、バルカンでの攻撃が多い。大型艦への攻撃手段は乏しい。
潜水艦(不明)
各国ごとの差が大きく詳細は謎に包まれている。
第二次世界大戦レベルから自衛隊の潜水艦に近いものまであるらしい。
異世界海軍の軍事的特徴
日露戦争時代の艦隊決戦思想が未来技術で近代化した世界。
・アンモニア合成が無いため火薬の大量使用が困難
・世界大戦(総力戦)の経験がないため、無差別通商破壊や都市戦略爆撃の概念がない。
・魚雷艇の攻撃力が高すぎて中堅国の大型艦整備の意欲が減退
・遠征側は魚雷艇から揚陸艦を守るた、空母、巡洋艦、駆逐艦の大量配備が必須。
メリケンの機動艦隊の編成例
空母1
重巡2
軽巡6
駆逐艦 50
揚陸艦 10
補給艦 10
空母艦載機は魚雷艇狩と防空戦闘に特化していて大型艦、対地攻撃が不向き。
・同規模自衛隊が異世界海軍と戦った場合、迎撃で対艦ミサイル制限なしなら自衛隊が完勝。自衛隊が侵攻作戦を行おうとした場合は荒天や島影からの奇襲、飽和魚雷攻撃の餌食になる可能性大。
自衛隊が優位にあるが、油断や不運があると格下の魚雷艇に複数の主力艦を撃沈される可能性がある。




