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EP-36 北伐②(Day+186)

北京 共産党秘密司令部


宋書記長

「南が鳳凰作戦の裏を突いてきた。洛南は包囲され、天津に敵が上陸した。航空戦も発生しているが鳳凰作戦の消耗のせいで劣勢だ。」

関委員

「上海に兵力を集めていたのは台湾増援ではなかったのか?どこでバレていた。」

孫委員

「平壌と連絡がとれない。なぜ、天津に南の船が大量に近づけたんだ」

「山東の鳳鳴の軍を天津に上陸させろ、挟み撃ちだ。」


連続した爆発音。照明が消え、暫くして非常灯に切り替わる。

警備兵

「正体不明の部隊が司令部を襲撃しています。守備隊では防ぎきれません。」

「劉、南の皇帝からホットラインだ。」


皇帝

「劉、お前の国が終る前に話がしたくてな。

朕は20年肝を舐め続けた。

母上、8人の姉、25人の従妹の仇。自ら北京に乗り込めないのが残念じゃ」


「20年前、人民は重税と格差、理不尽に死にかけてた。皇帝、名家は人民を見なかった。

今でも革命が間違いだっとは思わない。男の母親を知らなかっただけだ。」


皇帝

「立憲君主制もあった。欲望で独裁を布いた汝らは、腐った貴族より醜かった。悪いところしか真似せぬ。男がいてもあと10年もたなかったであろう。」


「例え中華を再統一しても再び人民は立ち上がる。」


皇帝

「北京より北はいらぬ。北の匈奴に与える種はない。絶望せよ。裏切者も寝返り者も帝国には不要だ。無人になってから考えればよかろう」


「人民に罪はない。」


皇帝

「人民とやらは余の臣にあらず。もう、男にも食料にも不足せぬ。我が10億の民で中華世界を満たすのをあの世で見てるがよかろう。日本の俗語で、こう言うそうだ――『ざまぁみよ』」


その時、ドアの隙間から差し込まれたノズルが視界を赤く塗り替えた。


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