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EP-27 鳳凰帰巣作戦②(Day +182)

沖縄防衛隊司令部


石原司令官

「状況は不利を通り越して最悪。・・・いや、もはやコメディーだ。」


辻参謀

「最悪の核戦争にはなりません。最悪でも我々を含めて10万人ほど連れ去られるだけです。

シベリアよりは温かそうですし、食事も期待できるのでは?牡蠣とかウナギとか。」


石原

「メリケンが裏切って第七艦隊全滅。誰が想像出来た?

あいつら裸で空母を走り回る女の動画を繰り返して放送してるんだぞ。それも自慢しながらだ。」


「上からは対艦ミサイルはメリケンの空母に必要だから魚雷艇には使うなと。北の空母は戦闘機との実戦データが取ってから沈めろとの命令です。」


石原

「浜辺で裸の女が走って来たらまだマシだ。1000人が自分たちは遭難した観光客だと言いながら両手を上げて歩いてきたらどうする?撃てるか?拘束するだけでも部隊のキャパオーバーだ。」


「交戦規定(ROE)の緊急改定は成立しています。司令官の判断で撃てます。しかし、事前の指示がなければ現場は撃てません。AI機関銃でもON/OFFは人間です。」


石原

「イルカの血で海が染まっても批判されるのに、全裸女性の銃殺死体で埋まる海か。耐えられんぞ。俺も部下も。政府だって」


「同情します。では、さらわれた方がマシですか?」


石原

「俺達だけならな。だが、民間人はそうもいかん。」


「未成年者と移動困難者は本国に避難済み。老人はおそらく拉致の対象外。

残っている市民には事前の連絡通りにキャンプシュワブと普天間基地周辺への避難を指示しました。

鳳凰号には1個小隊を派遣。念のために燃料は最低限を残して抜いてあります。100kmしか進めません。

那覇港と中城湾港は機雷封鎖を実施。日本語と中国語で警告を繰り返しています。

音響水雷も低周波モードで起動させています。民間人には海に近づかないように警告済み。特に水中には入らない様に周知しています。」

石原

「日本・邪馬台国の安全保障条約が急遽締結。即時発効。交流訓練で沖縄にいる3000人に加えて、九州、四国、関西から合計3個師団が増援にくる。到着は第一陣が2日後。」

「大きな船は止めれますが、小型船は漏れますな。いかし、増援が入れば上陸済みの敵は無力化できます。この2日が山場です。」

石原

「敵の鳳凰号以外の脱出手段は人数が知れている。司令部が陥落するようなことにならなければ時間は味方だ。殲滅戦でないのが幸いだ。被害を限定できる。」

「不殺武器で行う戦争。殺すより奪うための戦争。民間人を殺しあう戦争よりは・・・マシですね。」


突然黙り込む石原。大事なことを見逃していたことに気が付く。

「待て、北には500万回。2万人分の分配を提案していた。それでも数万人攫うために軍事行動に踏み切った。とすると、本当の目標は男じゃない。女だ!母親を欲しているんだ。」

「裸の女性見たさに残ってた男が攫われても・・・その後で搾り取られても・・・まあ、最終的に帰ってくればいいです。自己責任とも言えるし、傷も浅いでしょう。相手にもよりますが。しかし、女性が望まぬ子を産まされたとなると話が変わります。」

石原

「大至急、女性も拉致の対象。妊娠が目的のレイプや抑留の可能性が高いと放送しろ、繰り返せ、普天間の女性は若い順にヘリでキャンプシュワブに移動させろ。あっちの方が安全だ。一人でも多く移せ。間に合わなければ取り返しがつかん。」



連絡員

「宮古島に、南漢船籍を名乗るフェリーが保護を求めてます。燃料が流出している模様。

検疫を理由に沖合に停泊させてます。臨検には応じています。

南漢に照合中ですが該当する船は存在しない確率が高いとのこと。

確認のための巡視船の到着は8時間後の予定です。」

石原

「……トロイの木馬か。」


音響水雷、強烈な低周波振動を発生し、水中共振増幅装置で広範囲にわたって内臓や神経にダメージを与えます。影響を受けると目まい、頭痛、吐き気、下痢などの症状が発生します。

高周波モードで起動すると範囲は狭くなりますが、強烈な衝撃波を発生し接近した敵を気絶させます。海中で使うとそのまま溺死する可能性が高いため、今回は低周波モードで使用しています。

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