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EP-19 基地イベント(Day+60)

横須賀停泊・交流イベント


甲板は朝から賑やかだった。陽光に照らされ、海面は青く輝く。空母〈クリントン〉の艦上は、メリケン(異世界アメリカ)からやってきた美女たちと現世界の男性乗員で埋め尽くされていた。表向きは友好親善と娯楽のイベント、裏では情報収集と心理観察、そして性的接触の機会を提供するための「演習」だった。


ペンドルトン副艦長は艦橋から眺め、顎を擦った。彼の眼前で、艦員たちは朝の点呼を終え、美女たちは軽やかに笑顔を振りまきながら動き回る。


「副艦長、午前中も腕相撲やカラオケで盛り上がっています。」

スミス上等兵曹の声が艦橋に響く。

「見ろ、あの腕相撲大会、勝った奴には美女がハグとキスだそうだ。」


男性たちは緊張しつつも、次々と腕相撲に挑戦する。勝率は五分五分か。いや少し男が勝っている。手心の結果でなければいいが。勝者の顔には喜びと狼狽が交錯し、美女の抱擁とキスを受けながら赤面する。ペンドルトンは眉をひそめ、微妙な緊張感を覚えた。


昼前になると甲板でBBQが始まった。大量の肉が焼かれ、野菜も新鮮なまま提供される。美女たちは男性の横に寄り添い、皿を差し出したり、火加減を手伝ったりする。表向きは楽しげな交流だが、男性側の食欲や社交性、心理的距離の取り方が逐一観察されていた。


「俺たち、ただ食事してるだけなのに、なんでこんなに見られてるんだ……」

「1:4000だ。男が珍しいんだろう。」

若手の乗員が小声でつぶやく。ペンドルトンは視線を甲板の向こうに向ける。美女たちは笑顔を絶やさず、彼らの反応を逃さずに目で追っていた。


午後になると水上スキーとアクロバット飛行が始まった。美女たちは水着姿で海面を滑走し、ジャンプや回転を見せる。男性乗員は操縦席や観覧位置からその動きを注視する。海上の弧を描く彼女たちの体つきや力強さに男性たちは息を飲む。

「今、高さ5mのとこにタッチしたよな?」

「その後、船体蹴って2段ジャンプ。アクションゲームみたいだ。」


甲板の端では、100m走が行われていた。男性が美女を抱えて全力で駆ける。勝った者には抱きついた美女が頬にキスを落とす。汗と笑顔が入り混じり、艦上は歓声で満ちていた。裏では、勝敗や男性の体力、女性の反応、心理的距離がすべて観察対象となる。


格納庫では、女アメリカ製の映画上映が繰り返されていた。『男女比1:1世界に迷い込んだ件。男4人に求婚された私は、ど、どうしたらいいんですか?』、『3千年遅れの箱舟、ニューヨークに出現』、『アラモ砦の7日間-蒼の騎士と赤の女王』、男性乗員は座席に座り、時に美女の膝に手を置いたり、隣に抱えられたりする。昼から日没まで、カラオケ大会や腕相撲、走り競争も随時繰り返され、各所で隠れた性的接触も発生していた。ペンドルトンは艦橋から注意深く観察する。「メリケン女とやった奴は全員性病検査と罰当番だ。」


夕暮れ、艦上に夕陽が差す頃、アクロバット飛行が終了した。美女たちは艦首に集まり、男性乗員と笑い合い、抱きつき、頬にキスを交わす。その笑顔の裏で、艦橋のペンドルトンは落ち着かない。「露骨すぎて気にいらない。1:4000だからこれが普通なのか?。」

甲板での笑い声、格納庫からの映画の音楽、カラオケの歌声、笑いと歓声の向こうで、ペンドルトンの胸中は冷静だった。表向きは親善、裏では心理・能力・性接触のデータ収集。


翌日、日本の友人からの電話

「昨日の件、邪馬台国の知り合いに確認した。男に飢えたメリケン水兵ならそんなものかも知れないけど、露骨に積極的過ぎるて嫌な感じと言っていた。男が詰まった巨大な箱舟って神話がメリケンにはあるから巨大空母は特別な存在かもしれないとも」

メリケン、ブリテンの神話。巨大なノアの箱舟は2隻あって男の乗った方の箱舟が行方不明になった。女と赤ん坊だけの箱船が着いた場所がアララト山。女たちは山の上で男の箱舟を待っている。

邪馬台国の神話は男だけが住む島が現れて幸せになるというもの。

メリケンは邪馬台国の男島が出現したなら、同時に現れた男の箱舟は自分用と考えてる。ブリテンと分けるつもりはない。

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