EP-17 必需品(Day+52)
駐日本邪馬台国大使館食堂
九条院響子は目の前の料理に混乱していた。
カレーライス、味噌ラーメン、チャーハン、餃子、そぼろ丼、タコス。
更に、
チョコムース、プリン、ヨーグルト、抹茶ティラミス、ドーナツ
響子
「本当に、全部、ミミズバー?」
料理人
「配給が始まってから1週間でレシピが出回り始めました。それで作ったのがこの料理です。」
響子
「とても美味しい。あのミミズバーって思えないぐらいに」
料理人
「味の素、ハイミー、どんな料理でも美味しくなる魔法の粉です。個人で100kg買いました。カレールーの輸入も必須です。誰でも美味しくミミズバーを美味しくできる魔法です。」
響子
「日本政府に購入の打診を。出来れば工場の誘致を。飢餓耐性が桁違いね。雑穀雑炊でもご馳走になりそう。」
書記官
「この国ってトイレットペーパーでさえ魔法ですよね。本国のやつがサンドペーパーに見えちゃいそうです。」
警備員
「車も静かだし、臭いしないし、こんなに車が走っているのに空が青い。」
響子
「ところで、我が国に男性用の服はあまり要らないと思うけど、その雑誌の山は?ずいぶんスポーツウエアが多いけど」
書記官
「資料です。経費で落ちなければ自腹で払います。是非、拒否してください。」
響子
「経費で処理してあげますよ。内容は、”私が”、しっかり、入念に、たっぷり、確認しますから」
警備員
「相撲っていう日本の国技。テレビで放送していいんでしょうか?録画してますけど。」
書記官
「神に捧げる神事なんですよね。そりゃ神様も大喜びですよ。邪馬台国で相撲やったら100柱ぐらい空から落っこちますよ。」
響子
「男性資源だけでも圧倒的なのに、文明レベルが違いすぎる。大した軍事力もないのに勝てる気がしないわ。関税は好きにかけていいって言ってくるのも納得できるわね。競争したら国内産業では太刀打ちできないわ。」




