首相就任演説
国民の皆様。
ただいま、衆議院の指名を受け、内閣総理大臣に就任いたしました。
村上です。
先ず、先日まで総理大臣を務められた麻田前総理及び閣僚の皆様、並びに民自党の代議士先生方に心からの敬意と感謝を申し上げます。
麻田政権は、時空転移と言う未曽有の事態を、慎重かつ大胆な外交で国民を飢えさせること、生活を困窮させることなく乗り切り、諸外国と安定した外交関係を築きました。また、北中国による沖縄侵攻に対しては、邪馬台国との協力によって、敵味方双方の死傷者を最小限に抑えながら、戦争を終結させました。世界がこの偉業を讃えております。
さて、ひるがえって私は、国会議員として、まだ四年しか経っていません。
総理大臣になるための準備を、十分にしてきたとは言えません。
我が、政治家になろう!は、衆参両院で少数与党です。
同じ考えを持っていない218人がこの国会に集まっています。
おそらく、皆様が不安に思うのは当然です。
私自身も不安です。
しかし、私は、この政権を長く続けることだけを目的にはしません。
しかし、約束できることはあります。
この政権が存在した期間、日本が一歩も前に進まなかったということだけは、絶対に避けます。
働く者の収入を増やし、
様々な負担を公平にし、
都会から地方へ豊かさを還流していきます。
海中のウラン、リチウム、海は無限の鉱山です。
原子力発電と電気自動車で新しいエネルギー社会を作ります。
新しい家族の形を皆様と考えます。
そして、麻田前総理から託された写真を、この世界の真実の手がかりを皆様にお知らせします。
この写真をご覧ください。
地球を背景に月面に並ぶ、日の丸と星条旗、そしてアポロ11の着陸船です。
麻田政権が隠していたのではありません。選挙への影響を考慮してのことです。
これは60年前に撮影された写真ではありません。
現在の月面の映像です。
そこには、アポロ11号の着陸船がありました。
日の丸は無人探査機が立てました。
さて、日本が転移したこの新しい世界、
遥か未来の地球の様です。
1万年後、10万年後、あるいは、もっと先なのか?
なぜ、列島転移がおきたのか?
答えは月にあるかも知れません。
ならば、月に行きましょう。
日本は、月を目指します。
月面有人探査計画の具体的な前倒しを行います。
半年後の月面着陸を目指します。
「今、そんなことをしている場合か」
そう思われる方もいるでしょう。
生活が苦しい時に、宇宙開発に巨額の予算を使う必要があるのか。
その疑問は当然です。
だからこそ、私は明確に申し上げます。
この世には、知らなければ先に進めないことがあると。
そして、何よりも、日本が自分自身の力で未来を切り開ける国であるかどうかを問う事業です。
日本人が、自分たちのロケットで月へ行く。
そのための計画を、この内閣は開始します。
巨額の費用が必要になるかもしれません。
それでも、挑戦する価値があります。
なぜなら、国家というものは、今日の問題だけを解決するために存在するのではないからです。
月面に立つ人間の姿は、次の世代に夢を渡しました。
今度は、私たちの番です。
我々は、月を目指します。
この国会は、これまでにないほど不安定です。
それでも、我々は仕事をします。
違う意見を持つ人間とも議論します。
必要であれば、野党とも協力します。
この国を動かすために、使えるものはすべて使います。
私は、この政権を「仲良し内閣」にするつもりはありません。
同じ方向を向いていない人間を、無理に同じ方向へ向かせるつもりもありません。
ただし、同じ国に住む人間として、
日本を前に進める。
その一点だけは、共有したいと思います。
最後に。
どうか、この内閣を見ていてください。
そして、必要な時には、厳しく叱ってください。
その上で、共に、この国の未来を作っていきましょう。
ありがとうございました。




