週刊誌によりますと
衆議院予算委員会。
テレビ中継の赤いランプが点灯している。
野党議員と麻田総理
「総理。週刊誌によりますと、2か月前、ご令嬢が阪神エリアで速度超過40キロの違反を行った。これは事実ですね」
「訂正を、39キロの超過でございます」
「処分は」
「マイナス6点。罰金6万円。30日の免許停止処分を受け、停止処分者講習は済ませておるようです」
「つまり、認める訳ですね」
「認めます」
「しかし国民は疑っています。総理の娘だから軽く済んだのではないか。警察へ圧力を掛けたのではないか」
「そのような事実はありません。圧力かけたら処分自体がなくなりますな」
「総理にその様な権力はあるのですか」
「ございません。なので娘は処分を受けております」
「今さっき、圧力かけたら処分自体がなくなると言いましたが」
「圧力かけてませんので、わかりません」
「圧力かけてないと証明してください」
「かけてないから処分されております」
「現場の忖度があったのではないですか」
「オービスが忖度するとは思っておりません」
「証明になってません。疑惑は益々、深まったと言わせていただきます」
与党席から笑いをこらえる声が漏れる。
次の週。再び予算委員会。
野党議員と麻田総理
「週刊誌によりますと、総理のご令嬢がスピード違反をしたとき飲酒していたと報じられております。
事実でしょうか」
「いいえ、事実ではありません」
「オービスの写真を解析した専門家によれば酒気帯びの可能性と、書いておりますがいかがお考えですか」
「知りません。私でさえ写真みてませんし。その専門家って、どこで写真入手したんですかねえ」
「当日のお嬢さんの行動を教えて下さい」
「知りません。娘だって、子どもじゃないんだから」
「私設秘書ですよね」
「5時過ぎたらプライベートです。残業が無いとは言いませんが」
「総理の代理で各国要人と会談重ねてると言われてます。明月公女、カトリーヌ王女、邪馬台国の藤堂大臣、そうそうたる相手です」
「娘からはご友人と聞いておりますが、詳しくは存じません」
「総理の娘が外交を行うとは越権行為ではないでしょうか?」
「個人の交友関係です。外交はしておりません」
「違反した日の夜、誰と会っていましたか?飲酒があったのではないのですか」
「知りません」
「調べて下さい」
「調べるつもりはございません」
「総理は娘さんのスマホ位置情報の提出を拒否するんですか」
「オービスが光ったのは西宮辺りとは聞いておりますが、スマホに位置情報なんて残りませんよ」
「LINEの履歴を提出できますか」
「運転中にLINEしてません」
「オービスの写真の提供は」
「拒否します。娘の個人情報です。行政処分は適切に終了しております」
「なら見せて下さい」
「警察が写真みてスピード違反しか認定してません。それが全てで御座います」
野党の疑惑追及は終わりそうになかった。
続いて、質問者が、政治家になろう!に交代した。
「総理、北陸新幹線の新大阪延伸ルートが急遽、小浜、舞鶴経由で新神戸で接続して、山陽新幹線経由で新大阪に変更された件。京都市民から疑問の声が上がっておりますが経緯を詳しく」
「地元とJR西日本の意向、経済情勢によるものと認識しております。京都市が北陸新幹線に反対している、少なくとも歓迎してはいないので、京都府内の停車駅を地元が要望している舞鶴にした。新神戸接続はJR西日本が和田岬線の兵庫-新神戸延伸とセットでやりたいと言ってきましたので検討した結果、いわゆる阪神メガループとの相乗効果が認められると試算された次第でございます」
「山陰新幹線についてはいかがですか?着工予定は」
「難しい問題でございます。整備新幹線の代替として、舞鶴-松江間の在来線、山陰本線の高速化という形も検討されております。」
東京のワイドショーでは朝から晩まで「総理の娘」を特集していた。
ネットは与党支持が4割、政治家になろう!支持が3割。与党に批判的なものが3割だった。
一方、阪神地方では、
「43号線を80キロ?普通やん。片側3車線で信号少ないし、高速道路みたいなもんや。40キロで走ったら追突されるわ」
という話題で持ちきりだった。
京都では、それよりも新幹線新駅が兵庫県へ移ることへの反発が大きかった。




