オスカーの悩み・帝国会議2・務尚書の悲劇
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オスカーは悩む
何故だ、何故俺には魔法の才能が無いのか!
皆無なのか?
オスカーの場合は特に特殊な才能の宝庫だった。
何故か、魔法で言えば『回復魔法』『錬金術』『収納魔法』だけでも奇跡の組み合わせである。
・『回復魔法』 怪我人を治す魔法で仲間を何時でも戦線復帰できる。
・『錬金術』 何であれ、生き物以外の鉱石類の加工が容易に出来る。 鎧兜、剣の全てが新品に戻せる。
・『収納魔法』 医薬品、食料、服、水、テント等全てが個人で直ぐに取り出せる
・それを支える膨大な非常識な魔力。
そして!
加護
『鼓舞』『軍神』の2つを同時に持つ者は帝国内でも殆どと言っても良いくらい存在しない。
それでも持っている者は、将軍の位に居るか、それ以上の存在になっている。
他は大事に育成されて居るのであった。
・『鼓舞』 仲間と認識した者に戦意、闘争心等を付与し怯まずに戦い続ける。
・『軍神』 配下の者達に対して戦闘力、防御力、体力、魔力向上を与える。 個人によって与える影響が差が有る。
希にだが供に居る時間が長いほどに影響を増すことも。
皇帝に関しては言えば、『鼓舞』『賢帝』『心眼』の3つなのだが。
『覇気』 使える者は騎士団に多く居るが、それをオーラと呼ぶ。
(軍としてはその存在を敢えて分けている)
その上位とも呼べるのが『覇気』だが、相手を威圧し気絶させることも出来るが! それに殺気を合わせて放てば殺す事も出来るほどの威力がある。
現在の騎士団総長は帝国軍で唯一! 敵を『覇気』で大量虐殺出来る人物。
(ただし、オーラを持つ者はある程度の抵抗は可能)
そして! 悩み相談窓口の少佐の部屋に行くと休みで捕まらなかった。
(因みに彼女とデートしていた、機密費で)
因みに
オスカーは一人で10万の軍を数ヶ月間もの期間の戦闘継続能力を有している。
それだけで、ある意味で左官クラスで有能な100人よりも希少な能力持ちだった。
(魔力は今も増え続けて居るので何れだけの量を収納出来るかは分かって居なかった)
そして、オスカーは帝国が望む未来を、導いている現在は?
トラブルメーカーなのかも知れない。
公爵家、軍、教会、尚書等の問題を一月もしないウチに大事にしているのだから………
本人は知らないが!
◇◆◇◆◇◆
帝都
アラバタール
帝城内の会議室
「と、言うわけで神聖教会からの抗議文が届いたわけです」
国務尚書は笑うのを堪えるのに多大な労力を使っていた。
「馬鹿な! 神聖教会に対して喧嘩を売っているのと同意ですぞ、そのオスカー准尉なる者を直ぐに極刑にし和解をしなくては、私がその任に当たらせて貰えるならば上手く話しを纏めますが?」
財務尚書は叫いて、皇帝を見るが
「神聖教会等は必要性が無かろうが。 必要な回復師を戦場に派遣もせずに、帝国内で高い金を要求してあこぎな商売をしているだけで余計な出費が嵩むだけだ」
と、軍務尚書が言えば
「そうだ、毎年毎年、寄生し……… 無駄遣…… 寄進を引き出すだけで必要かな?」
内務尚書も追撃する。
「アラバタール帝国の国教はラーム教だぞ。 他の教会は必要ないと思うがな、その金があれば他の民生品や手つかずの土地を農地に、帝国政府の建物の改築などしたほうが工部省としては有難いぞ」
すると、工部尚書も追撃する
「農地かそれは有難いぞ。 最近食料の輸出が減ってきていると報告がきているからな、未だに五年分の食料の備蓄はあるが…… 民の耕す農地が足りなくてな………」
民政尚書が答えるが、この発言は本気で言っている。
「・・・・何を! 神聖教会を追い出すなど馬鹿なことを…………… メーレス神聖神国を敵にすると言うのか! 」
財務尚書は叫んでいたが、既に出来レースで神聖教会を追い出し、その大本の隣国メーレス神聖神国に対しての軍備の強化を進めている軍務省であった。
「メーレス神聖神国か、軍務尚書はこのまま戦争になることで、我が帝国は勝てるか?」
皇帝は静かに問いかけた。
「無論問題は有りません。 既に数十年前から想定済みの事案ですし、辺境伯が一人戻って来ますので、士気に指揮も上がるでしょう。
それに、近くには公爵家も有りますのでそろそろ、戦場で戦って公爵家の名誉を挙げて貰わなくては……」
その言葉で皇妃はビクリとしたのだった。
「ベトリンガー公爵家か、確かに最近は戦場での活躍を聞いてないな……… 」
「お待ちをそれは………」
ベトリンガー公爵家は財務尚書の後ろ盾………… 皇妃も財務尚書も頭の中がメチャクチャになっていた。
「黙らぬかっ! 財務尚書は陛下が戦闘の意志があるのにそれに異を呈するか」
国務尚書が一喝する
「財務尚書は神聖教会と仲が良いのだからな」
暗に裏で幾ら貰っていると言われているのに、気が付いていない。
「それでは新たにコウネリアス辺境伯爵家、当主就任までは誰もこの場の会話を漏らすことは許さん。
もし、他に漏洩したならば一族郎党を身分関係無しに市民街にて裸体でさらし後、鉱山での終身雇用とする」
そして既に憲兵隊の調べで財務尚書の裏は取れている。
しかし、辺境伯の就任時に裁く事が重要事項なので此処では誰も言わない。
コウネリアス辺境伯爵家当主、就任まで後五日………
帝国内で血の雨が降る……………
次話に続く




