辺境伯家8・ストレス・絡まれる・勘違い
防衛都市群の1つ、アハトで身なりと疲れを取ることを重点に置き、二年間の間に起きた我が家に喧嘩を売ってきた相手の情報も確認し、冒険者時代の肉中心の食生活に別れを告げて高級料理それも健康重視の野菜タップリの………
「バズル、昨日、今日と形式的な食事マナー等で既にストレスでハゲそうだよ。
午後からは屋台とか行ってさ、ストレス発散したいんだよ、2時間だけで良いからな」
護衛騎士の当番隊長バズルは苦笑いで…
「解りました。 私も他の辺境伯爵家の方の就任式前の行動を見てますし、自分も同じ経験をしてますのて2時間だけですよ」
「感謝する。 屋台で好きな者でも食べれば気分転換になるからな」
「それでは着替えて下さいね。
冒険者時代の服でも着れば良いかと思います」
「解った。 頼むよ」
やったぞ、これで少しは気分転換出来るな
それから時間が過ぎて、護衛騎士は冒険者風の装いで迎えに来た。
そのまま、宿の一番奥の三階の部屋から出る、
この宿は泊まるのに金が掛かり、貴族や大商人位しかつかえないから
すると通路には護衛騎士を連れた貴族がいた。
何か話してるけど無視だな。
取り敢えず関わりたくないので、通り過ぎる事にして軽く頭を下げて通り過ぎる!
これ以外に余計なことをしない方が良いのだ。
その筈だった。
「おい貴様、挨拶も無しにどこに行こうとしている、この御方を知らんのか?」
は~っ!
知らんがな、何さその上から目線って、お前こそ俺が誰だか解ってるのか?
この先の展開では戦争だそ! おらっ?
「待て、腰に武器を下げている。
暗殺者か? 武器を捨てて投降しろ、今なら極刑はまぬがれるぞ」
「そうだ、誰に雇われたんだ正直に言え」
「武器を捨てて降伏しろ」
あれ?
俺が暗殺者にされているぞ。
しかもそこのデブの事なんぞ、知らんがな
「えっ! 何言ってんだ? 何の話をしてるすか?」
宿の廊下を歩いてるだけで、罪だというのは馬鹿な自信過剰な貴族の特徴だな。
宿の通路で騒いで他の客に………
うん、俺達以外には居ないかそれでも迷惑な馬鹿だな。 物理的に消えて貰うか?
「聞こえないのか? 武器を捨てて投降しろ。
犯罪者が命令に従え」
「何処ぞの誰か知りませんが、何故自分達が貴方達に従わないといけないのですか?
言いたいことが有るならまずは名乗ったらいかがです?」
完璧な棒読みで、ユーディス様は相手の怒りを誘う。
これに乗ってくれば後は記録石を就任式で見せつけて罪を問えば、資産が倍増するはずだ。
彼等はパルデス侯爵本人とその配下たちだからボーナスも期待できるしな
「貴様達は我らに逆らうつもりか!」
と、わめき散らし、腰に下げていた剣を抜き威嚇してきた!
いや!
殺気もあるから宣戦布告だな
「この方はアラバタール帝国のパルデス侯爵であるぞ!
分かったのなら武器を捨て、そこに跪き降伏しろ」
何さこの騎士は、一人で優越感に浸っているぞ
「パルデス侯爵様ですか、それは失礼しました。
突然暗殺者とか言われて困ってましたよ。
自分の素性も明かさずにわめき散らすだけで此方としては何もできなかったので…… 」
パルデス侯爵ってだれだよ、一般の宿屋でわざわざ騒ぎ立てるなんて躾がなって無いな、うちなら即、再教育コースだな!降格もあり得る失態だぞ
「どうした? 早く武器をすて膝をつき両手は頭の後ろで組め」
「これは大変に失礼しました。
私も自己紹介いたしましょうか。
コウネリアス辺境伯爵家当主をこの度襲名する。
ユーディス・フォン・コウネリアスです」
「え………! ユーディス辺境伯爵殿……?」
これには流石に全員驚いていたがそれは俺に関係ない。
「これはパルデス侯爵からの宣戦布告と受け取って構いませんよね? ねっ?
コウネリアス辺境伯爵家はもちろん受けて立ちます。
当主を就任後には直ぐに攻め込むので迎撃対策をしたほうが宜しいでしょう」
「馬鹿な、コウネリアス辺境伯が何故この様な処に……」
「それに宣戦布告等はしていない」
全員の顔が顔面蒼白で驚いている
「これはコウネリアス辺境伯殿、一度お会いして挨拶をと考えていまして宜しければ昼食でもどうでしょうか?」
馬鹿な侯爵婦人
「何を呑気な貴方達が宣戦布告をし、それを私は受けました。
暗殺者と疑われ、剣を抜き殺気を向けられ私に向けたのですよ。
理解はしてるでしょうに
もう戦争は始まっているのですがね、敵と食事等出来る訳がないでしょうが」
拙いぞ、コウネリアス辺境伯は砦で二年間も魔物達と戦っていたんだぞ。
そんな化け物を相手するなんて我が家にの滅亡は避けられないぞ。
この護衛騎士と妻は理解してるのか、戦いにならないぞ、そもそも全辺境伯爵家の騎士は砦で二年間の研修を終えて辺境伯騎士団に正式配属れるんだぞ。
「ユーディス殿、我らに争う意思は無いのです。」
最低だな全く、何もわかってない
「おいおい、先程とは随分と態度が変わっているけど? あの勢いはどうしたんですか?」
何かイラつくぞ、本当に皆殺しにするか?
「それは… その、ユーディス殿だと知らなくてですね」
お前! 余計なことを言うな
「つまり、それは人を選んでいるという訳ですよね?
普段は先程のように横柄な態度で一般市民を威圧して回っていると」
「そんな事は…」
顔面蒼白で、反省しているように見えるが… 根本的な所が間違っている
「王侯貴族であれば、民があっての国だという事が分かっていて当然の事なんですけどね。
民が元気に働くからこそ国に税金が入るのですよ、それなのに…
あのような態度で接するなんて、貴族として終わっているんじゃないでしょうかね?
民に対して何時もその態度で接してる? いや、汚いと近くにも寄らないでしょうな」
「何を! 何の学も無い民に対して貴族が命令しなくてはあのゴミ達は何も出来ないのです。
それに侯爵家に対して辺境伯爵家如きが何を偉そうに言っているのですか!
高位の貴族に対して礼節がなっていませんね!貴方は!?」
侯爵婦人の言葉に対して侯爵自信や護衛騎士とメイドは更に顔色が悪くなってきた。
「侯爵家が辺境伯爵家の下の爵位かと言っているのですかな?」
「当然です、公爵家の下に侯爵家その下に辺境伯爵家があるのですよ、上の爵位から言われたら上位の貴族に従いなさい」
この馬鹿は何も解っていない
「辺境伯爵家が侯爵家の下の爵位と?」
「当然です、黙って従いなさい」
この叔母さん、何を勘違いしてんのかな。
「辺境伯爵家と侯爵家には決定的な差が有る。
辺境伯爵は国の防波堤だ、たがら好きな時に好きな場所で戦争を仕掛けることが出来る。
それが国内の貴族でもね。
税金も好きに出来るし、国からの支援も受けられる」
「黙りなさい。
素直に従いなさい、それが格下の貴族のあり方ですよ」
何?
何でそんな自信満々なのさ
次話に続く




