辺境伯家7 ・謁見・紅茶・近衛はみた
帝都
皇帝陛下に謁見を申し込み、クレイは皇帝の執務室で密かに話し合いが行われていた。
「皇帝陛下には日頃より………」
「面倒な話しはよい、当主就任の件は何時でも準備出来ている。
後は正式な日取りだ。
十日後で間違いないのか! 遅くても問題ないが」
皇帝からは優しく訪ねられ、緊張から背中に冷や汗が流れる
「コウネリアス辺境伯爵家当主就任は十日後でお願い致したく……
それを阻害する勢力が出てくれば利用しますので」
「ふむ、では婚約破棄の件か、勝手しているは家族か、我が息子の件は気にするな今は護衛騎士と影の者が見張っている。
テストの結果が思わしくないので勉強を熱心にしているわ」
何とも早い対応に頭が下がる
「全ては当主就任後に終わらせますが、後妻の娘の婚約は進めます。
コウネリアス辺境伯爵家とは関係なく家から追い出しますので。親子三人は辺境伯爵家から追放致します」
ほう、追い出すか随分と怒らせたみたいだな。
何時でも冷静な子爵が怒っておるぞ。
面白いものが見れるな、フッフフフフ
「そうか、家の問題だ。当主の代行をしている子爵に話しもなかった訳だから気にするな。
辺境伯爵の地位を奪おうとしているのだ報復は免れんだろうな。
それと侯爵家の婚約破棄と婚約の話しは全て皇帝の名で許可し破棄は認めんぞ」
真っ黒な笑みって奴だな。流石に緊張で喉が渇く
「ありがたき幸せに御座います。」
そして、何を思ったか陛下が! 陛下が
「まず座れ、紅茶を入れてやろう。
最近な自分でブレンドした物を飲むのが好きでな、入れ方も専門のメイドから習っているのだ飲んでいけ」
アッ!
エッ!
皇帝陛下が私に紅茶を入れるって言ったのか?
そして、俺の隣にいた国務尚書(宰相)が肩を掴み…
「グエン子爵、是非に飲んで下されよ。
(毎回、一人ではキツいのだ)
美味い紅茶を自分で完成させると言って辞めてくれないのだよ。
(飽きたなんて言えないから、付き合え)
仕事は完璧になされているから文句も言えないのだ。
(自分も仕事があるのだが)
グエン殿は紅茶に煩いと聞くので是非に陛下の紅茶に意見してくれや、何杯も飲むことになろうが、我慢してな
(逃げるなよ、友よ)」
最後は敬語もクソも無かった…
「国務尚書殿よ、私で宜しいのですかな? 子爵ですが私は…」
(お前は友人を売るのかこの野郎が)
この二人は若い頃からの付き合いで、帝国の学園では常に学年トップをもう二人の友人と争い、騎士団訓練校では魔物との戦闘で命を預け合い戦い、日常では今バレてしまえばヤバい事も………
若かりし頃の火遊びが今も現在進行中である。
「いつも仲が良いな二人は、やはり悪さを供にした朋友は良いものだな。
陛下とか言われて最近は悪さも出来ない、近衛が離れなくてな………」
(グエンの声)
ん!
何だこの視線!
嫌!
そんな目で見ないでくだされ。
(国務尚書の声)
何時もだぞ、俺なんぞ何処かに内密に連れて行けって…
(グエンの声)
無理だろ。 イヤ絶対に無理だろ。
俺の息子達は近衛だぞ?
(国務尚書の声)
だからさ、息子達を使って・・・・・
(グエンの声)
バレたら女房に殺されるわ
(国務尚書の声)
妹にには俺から頼むから頼むぞ。
(グエンの声)
・・・・・・
「まぁ~、飲んでくれ」
二人はこのまま2時間程を執務室で過ごした。
◇◆◇◆◇◆
「パーツィバル! 帝都まで頼むぞ。 休憩の時には酒飲ませるからな」
「ガゥゥ」
パーツィバルはユーディスの大事な愛馬で、魔物である。
名はバトルグリズリーだが馬の魔物だ。
幼き頃に出逢ってから十年の相棒であるのだった。
「付いて来いよ!」
と、騎士達に言うとそのままパーツィバルと走り出して供は置き去りに去れてしまった。
「ユーディス様?」
「あれ?」
「「「「「!」」」」」
その後、騎士達は日に日に距離を離されていくのだった。
バトルグリズリーが帝都迄の道のりを爆走していたので、冒険者ギルドに討伐の依頼が数多く寄せられた見たいな感じだった…
無論だが討伐はされてない。
◇◆◇◆◇◆
近衛は見た!
皇帝の執務室前の近衛の話!
(近衛騎士その1)
やっぱりお前の親父さんは凄いな。
(近衛騎士その2)
この部屋は伯爵以上しか入れないんだぞ?
(近衛騎士その3)
子爵家当主だよな、お前の親父さんだけだよな?
(息子)
そうだな、一応はコウネリアス辺境伯爵家当主代行だからなって…………
辺境伯爵家の代理でもすごいぞ
(近衛騎士その3)
だがな、代行も普通に入れないぞ
(近衛騎士その1)
ユーディス様が帰って来るからか?
(息子)
かも知れないが、俺には話しが来ないぞ。
聞くなよ…
一時後
(近衛騎士その3)
紅茶だな……
(息子)
親父は紅茶に煩いぞ!
次話に続く




