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辺境伯2 ・学園・血筋が第一・グエン子爵

コウネリアス辺境伯爵家は、第14部にマーリンと軍務尚書との会話に触りだけ出て来ます。


有難いご意見を受けて補足しました。


今後はオスカーともう一人の主役の一人として、活躍する予定です。


今年中に出て来ます。


オスカーとの絡みもありますので。

 

 アラバタール帝都




 学園前




「それで連絡は?」


「連絡は既に完了してます」


 頷き、隊長はレイリアの出で来るのを待つ。


 コウネリアス辺境伯爵家の騎士団員が既に三十名待機していた。


 時間は昼を過ぎ、午後の授業が始まる寸前……



 教室の中では!



「レイリア様、連絡が入りました。

 今から別邸に移動します」


 レイリア様の目を見ると、頷き目の奥に覚悟を決めたオーラのような物が見えた。


「既に正面門の前に騎士団が待機してますので始業開始のチャイムと同時に計画通りに動きます」


 どうやら、兄様の帰還が決まったらいですね。

 既に計画は聞いてるし、義理の妹(バカ)に見つからないように学園を出れば完璧の母です!


 チャイムと同時に教室を出て馬車に無事乗れれば計画は成功!!!?!


 教室を出て正門を2階から見てみると既に我が家の家臣達が待っていた。

 そして、教室の外には家臣団の息子達がいる。


 校舎内を歩いて馬車まで7分です。


 って!


 授業中なのに、義理の妹である! グレイスが侯爵家ご子息と仲良く歩いている。


 成る程、授業も出ないでイチャイチャしてれば成績も悪くなるでしょうね。


 婚約者様と仲が良くて結構な事です。


「此処は無視して行きましょう。露払いは我々がしますので馬車まで移動してください」


「レイリアーっ、貴女は何してるの? 今は授業中でしょう何処にいくのよっ」


 イヤイヤ!

 貴女方何してるのよ。

 ツッコミを入れたいが無視して!

 そのまま、護衛達がお馬鹿な義理の妹との間に入り私から遠ざけていくので、発狂する馬鹿は無視して移動しました。


「お嬢様が来たぞ、正門から出たら直ぐに別宅に行くぞ。 邪魔する者は斬り殺せ構わん」


「「「「「はっ」」」」」


 私が馬車に乗り込んで直ぐに動き出し、15分で皇都第二区域にある広々とした別宅に到着した。


 中に入れば門は閉められ、閂もされ別宅内の騎士達が臨戦態勢で待機している。


 既に此処は要塞化している。






 ◇◆◇◆◇◆




 校舎内




「ちょっと、いったいあの娘を何処に連れて行ったの、言いなさい」


 護衛達は


「お前には関係ない事ですよ。 レイリア様は別宅に移り住んで貰いますので騒がないで下さい、授業の邪魔になりますので」


 だか、そんなこと関係ないとばかりに騒ぎ出す始末


「関係あるわよ、何故あの女が別宅に行くのよ、お父様の許可はあるのっ?」



「関係ないよ。

 コウネリアス辺境伯爵家の当主は貴女の父親ではないのです、お解りかな?」



「巫山戯たこと行ってないで止めなさい。 当主はお父様です貴方達の父親達をクビにします」


 そこで! 全員が失笑していた。


 それに反応して


「今すぐコウネリアス辺境伯爵家から追い出すわよ」


「何を言っているのかな? 我らの主人はユーディス様と妹君のレイリア様だけですが?」


「直ぐに帰宅します。馬車を用意しなさい」


 この馬鹿は大丈夫か?


 話しが通じないぞ


「何を訳の分からないことを、勝手に帰宅してくださいよ。 我らは別宅に帰りますので御機嫌よう」


 そのまま護衛達は笑顔で去って行った。






 ◇◆◇◆◇◆




 そして、残された二人は……


「グレイスこれは何があったんだい?」


 何とか頭が起動した侯爵家の次男、訳が分からなく聞いてみると


「・・・・・分かりません、ですが直ぐにお父様に連絡して対処しますので明日には…… 何も気にしないでくださいませ」


 焦るが、まさか問題が発生したとは言い出せなかった。


「・・・分かった。私が継ぐ事になるコウネリアス辺境伯爵家の内輪揉めは大変な事だからね。

 父上にも話しは通しておくから気兼ねなく相談してくれ」


「はいっ! 勿論ですわ。私達の家ですから直ぐに解決しますわ」


 この二人は、知らなかった。

 辺境伯爵家の跡継ぎは代々受け継ぐ血を大事にし、先祖代々の血が繋がらない者には継承権を有してないことにだ。


 特に辺境伯爵家では配下の騎士達は納得しない。


 その昔に血統が無い者が後継者に決まると、全騎士団員がその家から去っていった事例もあるほどだ。

 詰まりは嫡男である、ユーディスと長女のレイリアしかコウネリアス辺境伯爵家を継げないことを、そして親族は継承権を破棄している事をだ。


 何故なら!


『常在戦場』


 常に戦場で国を護る為に命を掛けて国に尽くす。


 それは各辺境伯爵家の跡継ぎは代々戦場で命を散らしていたのだから、幾ら高位の爵位であっても後継者を死なせたくないのだ。


 それに、辺境伯爵の跡取りは命も狙われる事も普通にあることだ。

 己の武勇で下の者を従わせる。


 言うは易しだ。


 それ程に辺境伯爵とは激務なのだから、爵位は侯爵家とも同格でも、持っている戦力と財力と何よりも!

 何時でも何処でも他国と戦争する権限を有している、特に別な異色な貴族であった。


 皇帝その人にしか命令権は無く、公爵家や侯爵家にも平気で文句も言える力を持つ。


 伯爵家とは根本的にちがうのだから。


 政治のトップである国務省書(宰相)、軍のトップである軍務尚書であろうが命令権は無いのだ。


 その辺境伯爵家のナンバー2のグエンは実質的には!

 現在のトップであった。


 ただ、貴族社会の八割が辺境伯爵家を辺境の戦うしか能が無い者と決めつけていた。


 辺境伯爵家の力で他国や魔物から帝国が護られて居ることに慣れていた。


 辺境伯爵は野蛮人と決めつけて…………



 ◇◆◇◆◇◆



 辺境伯爵家の血を継いでる直系以外は、直系男子の統率力、指揮能力等々を下回り他の家臣団を纏められないので相続権を放棄するのだった。


 因みに


 グエン・ファン・エンデバー子爵家は相続権を放棄しているが、血縁関係にある。


 グエン自信は帝国でも有名人で、辺境伯爵家の敵を裏では平気で暗殺している怖い人物ではあるようだが、しかしだ。


 息子達には厳しいが、裏では妻や娘には甘い。

 コウネリアス辺境伯爵家当主代行として常に屋敷では厳しくも優しく接している!


 ナイスミドルであったが、火遊びも若かりし頃より継続して、朋友(国務尚書)と夜の街に今夜も消えていくのであった。





 次話に続く

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