マーリン様は・居酒屋?・イメージ1つで
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30件ありがとうございます
コウネリアス辺境伯爵家の話しを追加しました、
帝城
「そ・れ・で!」
「ですから、そのマーリン様に是非にと………」
お願いしている男は額に汗を欠き必死に
「無理だな。 公爵家の次男程度の為に何故儂の貴重な時間を割いてまで動かなくてはならんのだ! 皇帝陛下と国務尚書と魔術師団長の命令書を持って来いそれなら話は聞いてやる、さっさと消えろ」
例え命令書を持ってきても話は聞くだけなのだろう。
オスカーに接する態度とは違い、これでもかという態度だ。
「なっ!」
「序でに軍務尚書と騎士団総長のもな、今は主に軍務省の仕事しとるんでなっ」
ラーディス公爵家の使者は何も言えなくなっていた…
簡単な話で、マーリンは一応? 魔術師団の在籍だ、それに国務尚書の命令書は出せない、皇帝の命令書等は出せるはずがない。
魔術師団長は先輩で師匠で前魔術師団長に命令書など出せる訳がない。
正確に無理な話で、固まっている使者を置いてマーリンは飲み屋に向かっていたのだった……
◇◆◇◆◇◆
飲み屋街の裏手にある、人通りが少ない路地であった………
ガラガラと引き戸が開き
「おっ! マーリン久しぶりだな、幾分か顔色が……… いいのか?」
「おぅ! 店長適当にそれとビールを頼むわ」
「毎度、ワイバーンの尻尾の刺身ですが?」
ワイバーンの尻尾は生で食べても危険性がなく、超が幾つかつく程に高級品とされている。
「珍しいな、他にも遠慮しないで出してくれや、デルペルの奢りだからな」
「それでは、高級品から出しますかね」
「任せるよ、それと一番高いワインを冷やしての」
「はい、分かりました」
それから、店の店長は暖簾を店の中にしまい、高いそれは高い高級品を出していった。
大金貨が二枚程の請求額になったのは致し方ないことだった。
それから
「彼は?」
「才能の塊だな、自分では分かって無いが半年以内に魔烈石の扱いが出来るだろうな、最小限だから自由自在には行かないがそれでも二十歳迄には何とかなるだろう。
自分で教えていて恐ろしくなるわな」
「そうか、年間の半分以上は物資の輸送と魔物の間引きにだがそれでもか?」
「それが一番の近道だろう、若いんだから気晴らしも必要だ」
「へぇ~、良い若いのが入ったのかな?」
と! 店長が話に混ざってきた
「とても良いな、才能の塊だし、周りの者に力を与える能力もある。 来月にコウネリアス辺境伯爵家の当主なるユーディスに…………
いや、ユーディス以上に将来が楽しみだな、アイツは飽きやすいから困った奴じゃ、オスカーは本当に楽しみな若者だな」
「最近、帝都には居ませんが他の都市で他国の密偵が増えてきていますよ、内々に排除はしてますがね」
「資金は足りてるか?」
「今はまだ大丈夫ですが、増員が必要かと……… 敵の数が増える一方ですから」
居酒屋の店長は皇帝の密偵であった。
直接の上司は皇帝だか、軍務尚書か対応していた。
密偵部隊の誕生は案外簡単な話で、帝国内の問題児(特に騎士団員)を集めたのが密偵の創設理由であった。
以外にも問題児達には才能があったようで、本人達も変装・秘密裏・裏の部隊・潜入・諜報活動・阻害・撹乱・暗殺等々を楽しんで行っていた。
大人になっても無邪気に子供のように裏の部隊・潜入のキーワードが楽しいらしく、成果を上げている。
他の国には悪いが、その組織は中途採用の者しか居ない。
他の国では専門の組織が幼子から教育を施すのだが、帝国は工作員に向いている者を探して育てる、殆どは騎士団からの人間なのは700年立っても変わらない。
騎士の経験に、スキル、加護で好き勝手する組織で横の繋がりは強い。
裏で帝国の屋台骨を支える大事な者達で?
店長はその最高幹部の一人で主に辺境伯爵家の代替わりの人物に情報を渡している。
(今回はコウネリアス辺境伯爵家だが)
居酒屋の経営は趣味なだけで、任務は経営の序でにやっている感じが半端ない。
だが、この居酒屋が各地から上がってくる情報収集の役目も果たしている。
他にも商人に扮した密偵が国内の情報を探っている。
序でに、最近は包丁等の短い刃物の研ぎが好きで、その切れ味を確認するために他国の密偵で試し斬りをしていた…… 流石に狂人だと思うのだが、それを知るのは部下だけ………………
正当な任務なので明るみになっても問題は無かった………………のか?
「おっと、忘れてたわ! オスカーの回復魔法が魔術師団員の報告で帝国内でも指折りの者だと聞いているが、魔力操作は未熟なのに何故だ?」
「うむ、簡単な話だな膨大な魔力で無理矢理回復を早くしていただけだな」
軍務尚書は、ん! 見たいな
「魔力だけでだと、可能なのか? 魔術は素人見たいなものだから今少し詳しく教えてくれ」
「簡単だ。 オスカーの場合は例外だが、戦場で日に何十回と回復魔法を使っていたので慣れたのだ」
「慣れた?」
「そう、慣れたのだよ、頭の中に回復した後のイメージが出来上がり、回復魔法をかけて居るときには傷を見て直ぐに効果が出る、本人も気が付いてなかったみたいだがな」
「イメージ1つでそれ程にか?」
「すいません、俺からも魔法はイメージと聞いてますけど、戦場で日に何十回と回復魔法を使えるもんですか?」
「それこそ慣れだよ。 毎日騎士団員は戦闘訓練しているので次の攻撃をある程度は予想できるだろ。 的を追跡するのも、暗殺する時と場所等々………」
二人は口を開けポカーンとしていた。
「ビールをくれ」
「あ、あっ、はい直ぐに…」
「では、剣や鎧兜もイメージ出来ているからか?」
「その通りだ、反復練習が大事なのだよ。 錬金術師や回復魔法は特になそれで膨大な魔力でと言うわけだ」
「成る程な、出来るが魔力を無駄につかっているからこその魔力操作か」
「聞けば我流であそこまで行ったのだから、オスカーに合う指導をすれば面白い事になるだろ」
そしてこの人もやはり悪党顔であった。
次話に続く




