皇帝は企む・国務尚書は悩む・現場の意見
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27件ありがとうございます。
一話目から内容の概説を増やしております。
ヨロシクお願い致す。
「ほほう、此処がオスカー様のいる孤児院ですか」
元執事のラートンが孤児院で何をするのか?
◇◆◇◆◇◆
軍務省
軍務尚書と騎士団総長
「軍務尚所属で息抜きで前線まで、物資を運ばせるそれと魔物の間引きに参加させる事で決定だな」
軍務省の中の組織の1つが騎士団本部・憲兵隊本部・兵站統括本部・主会計監査本部等々………
「ならば、一年間供に戦った者達の中からメンバーを選び、配下置くことで気晴らしにもなるでしょうな」
「そうだな、正式な騎士叙任式後に中尉昇進か今年度は8750人だ豊作だな笑いが止まらんよ 」
厳つい軍務尚書が笑っても悪徳貴族か悪徳商人にしか見えないとは言えなかった。
「確かに、九割以上が下士官からの叩き上げですが育てる苦労も減るのは良いですな」
「そうだが、マーリン殿が気になる」
「確かに、かなりの乗り気でしたな」
「直接指導など聞いたこともない」
「前代未聞ですな、騎士団員に直接指導とはどれだけの才能があるやら。 気になるのは攻撃系の魔法も覚える事が出来れば……… 」
「それは無理だと言われたからな。 攻撃系ができない分他の才能が溢れているらしいからな 」
上手いこと行かないものだ
「それでも、回復魔法に錬金術に収納魔法これだけでも前線を維持できますからな、破格ですな」
「魔烈石もこのまま行けば造れると思っているが、そらは高望みですかな? 」
魔烈石
錬金術師が加工した、球体の物質で大きさと中に込めた魔力の濃さで、その爆発力がかわる。
造れる者も一握りで、それに魔力を注ぎ込める者も一握りである。
本来は国が管理しているが、超一流の傭兵団の中には造れる組織も存在する。
「それは考えていたが、オスカーは17歳だから長い目で見れば可能だろうさ」
「話は変わりますが、国務尚書と……… 皇帝陛下の件は………」
「うむ、正直に最悪だな」
「いったい何が?」
「皇帝陛下はミレスティーナ皇女様とオスカーの結婚を前提にして、ラーディス公爵家の規模を子爵家程度に縮小し、結婚後に新たな公爵家を作ると言っているのだよ」
成る程な、皇帝陛下はラーディス公爵家を捨てたのだな
「国務尚書は?」
「ラーディス公爵家の男子に新たな爵位を与えてそのままオスカーに継がせたいのだが、家臣団もその方が簡単で時間もかからないのでな」
「難しいでしょうな、オスカー自身がラーディス公爵家を継ぎたくは無いので、貴族が嫌なので時間は掛かりますな」
「うむ」
後は児童売買を行っている貴族の討伐だが、それは新たな辺境伯爵に情報と証拠を渡せばその貴族を潰してくれるのだから……
◇◆◇◆◇◆
工部省
「契約も終わったので、実際に物を見てくれ」
出されたのは、50センチ程度の球体の魔石だった
「これはな、魔烈石だ。 特級品の正体だがな、他の国や傭兵団でも使っているが主に爆発しか使えてない。 だが帝国では魔力の補充に使う手段を得ている」
「これが………!」
「うん、私が最初にやり方を教えるから真似てやってみな」
「はい」
それから、夕刻まで掛かり魔力操作を教えて貰ったがダメダメだった………
◇◆◇◆◇◆
ベトリンガー公爵
「それで、騎士団と憲兵の護衛がいるか」
部屋には公爵と配下の者が一人だけであった。
「はい、魔術師団も確認しておりますし。 マーリン様が後ろに控えていますので余程の馬鹿者で無いかぎり手出だしはしないでしょう」
「余程の馬鹿者か……」
思い当たる人物が数人いるのが不安であった。
特に伯爵や息子の行動が
「オスカーの安全には絶対の体制を組んで当たれよ、資金は幾ら使ってもいい」
「分かりました、では失礼」
彼はそのまま屋敷を手ていった。
帝国が今の状態で無ければ、うま味がないのだ。
贅を尽くしても、情勢が不安定では心配な事しかない。
現状維持が前提だが、コウネリアス辺境伯爵家の当主就任で馬鹿共が消えるだろう。
これだけは何も出来ない、皇帝陛下の勅命だからな、妹が皇妃でも余計な事をすれば最悪は軟禁されるかも知れないのだ、あのわがままな妹にも教えておかないと自分の人生が終わる可能性もある。
◇◆◇◆◇◆
「国務尚書、宜しいでしか? 」
ん!
「何かな、出来れば良い話しであれば有難いがね」
「とても良い案件ですぞ 」
「何だね」
頼むからこれ以上余計な問題で無ければ
「ラーディス公爵家の騎士団長と話しましたが、『余計な言葉要らない、オスカー様が我等の親方様になるのであれば全ての条件を呑む国務尚書にはお手数をおかけいたす』との事ですので」
「本当か! オスカー次第で話は進めても問題は…」
「有りませんが、領地は現状維持しなくてはいけませんぞ」
何たる事だ。 一番困難な条件に先が見えてきたぞ
「それで、オスカーは?」
「今はマーリン様と供に居ますが、場所が特定出来ません、申し訳有りません」
落ち込んでいるが、それは仕方が無い君が落ち込む理由はないのだ
「それは謝る必要が無い、機密事項だ。 このままラーディス公爵家の騎士団長との条件を詰めてくれ時間は年単位であるのだから、必要な時間も金も好きに使っても良いからな」
「分かりました。 では私は任地に明日戻ります」
「何日か休暇をとれ、身体が保たんぞ。 家族サービスもしておけ」
思わぬ暖かい言葉に驚いたが、その言葉で如何に大事な案件かを再度認識した。
「わかりました。 それでは纏めた書類を確認下さい 」
「分かった。 ご苦労」
次話に続く




