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69話 守衛隊

「こっちは突破されてしまいました」

 ピーターと狼人間ヴァンペルトという三人組で一体は倒せたが、あとの冒険者は足止めが精いっぱいといったところ。

 彼らが弱いのではない。腕自慢二人と力自慢一人という組み合わせが強かったのだ。

「残りの三体が外へ」

「余力があるやつは追いかけろ。勝てなくてもいい。中心部にはいかせるな」

 狼人間は返り血、脳みそも混ざっている、を手でぬぐいながらそう指示をだす。

 冒険者たちはそれに従い、怪物の後を追い町へ飛び出しいった。



 中心部と比べて郊外は高い建物があまりない。

 地価も安ければ人も少ないのだ。二階建て三階建て以上のものを立てる必要性があまりなく、ぽつぽつと集合住宅がある程度。

 なので場所によっては遠くにダンジョンの高い塔が見える。

 それはモンスターたちの故郷である。

 彼らはそこに向かってただがむしゃらに走っていた。



 すでに人払いをしているので怪物が走る道路には人気がない。

 そこをひたすら走る怪物。それを民家の屋根の上から確認する守衛の偵察兵。

 彼は合図として腰に差していたピストルで空に向かって一発


「来るぞ。守衛の根性を見せろ」


 その合図に合わせて控えていた守衛は脇道から馬車を数台急発進させて道を封鎖する。

 目の前に障害物が現れた怪物の足は止まった。数は二体。

 足止めにはなるとはいえ、それ以上のものにはならないし、モンスターたちならすぐに突破してしまうだろう。

「弓隊。発射」

 そこで守衛隊隊長の号令による追撃。

 屋根の上に同じく潜んでいた弓隊がモンスターに向かって弓を放つ。

 屋根から撃ちおろす格好になる。反撃などできない。

 しかし効果はあまりないようで腕を振り回しながら飛んでくる弓を避け、反撃の方法を探している。

「どんどんやれ。時間を稼げ」

 それでもかまわない。足止めさえできればいいのだ。

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