65話 戦鬼の証明
大柄のモンスターは一列棒状の隊列になって駆け上がってくる。
種類は以前戦ったモンスターと同じだろう。二足歩行の牛のような頭をもった怪物たち
アニーとNが並んで歩くのも狭い階段ではモンスターが横に広がることはできない。
一列棒状の隊列。先頭を走るモンスターと剣を抜いたアニー。
怪物VS戦鬼
怪物も目の前の女剣士の考えに気づく。
そして咆哮。止まらぬ突撃。
一体一の正面衝突。
モンスター突撃に対してアニーは定石通り、抜いた剣で額を狙う。
それに対してモンスターはこぶしで剣を受け止めようとする。
前回と同じ流れ。今回違うのはアニーが剣先を器用に動かし、狙いを手首に変えたこと。
指先は金属で固められているが、手首は違う。手首に剣を突き刺す。そして剣を投げ捨てて無理やり腕を動かして、怪物の懐に潜り込む。
そして怪物の咆哮を頭上で聞きながら、アニーは呪文を唱える。
「神よ。愚かな私に慈悲を」
アニーの手から現れる光る剣。
アニーはその剣を振るい、怪物の腹に突き刺した。
「死ね。死ね死ね」
罵声を浴びせかけながら、腹に突き刺したねじる様に動かす。
隙間から入る空気の代わりに出血。返り血。
モンスターが最後の一撃を加えようとする前に、アニーは力でモンスターを押し倒した。
体格差があるとは言え腹に剣が刺さっている死にかけのモンスター、相手は階段の下にいる。
上から押し倒されると反撃もできず、後ろのモンスターを巻き込みながら階段の下に転がり落ちていった。
そこに追撃を加えようと一歩踏み出したアニー。
Nはその腕をつかみ
「馬鹿なことしないでください。行きますよ」
と怒鳴りつける。
そして彼女を引っ張る様に階段を駆け上がり、出口から転がり落ちるように飛び出していった。




