27話 医者の言葉はよくわからなかったが、どうも頭を打ったのがまずかったらしい。
医者の言葉はよくわからなかったが、どうも頭を打ったのがまずかったらしい。
「オーナーさん。うちのボスは」
事情を聞いて駆けつけてきたアナシタシアファミリーからの援軍はジャンヌファミリーの本拠地に到着次第すぐに活動を始めた。
そのうちの一人がボスの部屋から出たり入ったりしながら混乱するジャンヌファミリーの人間の手伝いをしていたメッサーに話しかける。
アナシタシアファミリーはボスの人情味に引かれて入る人間も多いのだ。同業者の危機ともなれば無償の応援も厭わない。
「ギルドの方に報告に向かっているよ。采配は君らがするといい。俺は引かせてもらう。炊き出しができる人間を調達してくるよ。温かい物を食べればみんな多少は落ち着くだろう」
「そうですか。ありがとうございます。巻き込んでしまって」
元々Nとメッサーにボスを任せた、言えば彼らを巻き込んだ筈だが、今は立場が逆転している。
「ありがとうございます」
「わたしらはボスの指示にしたがってるだけですから。気にせずこちらに任せて休んでていてください」
「ありがとうございます。ありがとう」
先ほどはどうにか事情が話せてたジャンヌファミリーのボスだが、様子が変だ。
「大丈夫ですか?」
「ファミリーを」
言葉にならない願いが口から漏れて、彼は机に倒れこんだ。
「医者だ。医者をよべ。はやく!」
「そのまま医者が飛び込んできましたが、もう遅かったようで、そのまま死んでしまいました。医者がいうことはよくわかりませんでしたが、頭を打ったのがまずかった、もっと早く手当ができていれば、と」
しかしそれはできないだろう。おなじ建物には死にかけている部下がいるのだ。医療資源はそちらに回さなければならない。
それにプライドと意地の問題もある。
メッサーはこのことを報告すべきだろうと思い立ち、涙を流すジャンヌファミリーの面々とその周りで一層力を入れ問題解決に乗り出すアナシタシアファミリーから離れ馬車を調達した。
途中先ほどのステーキ屋に事情を話して飯を配達するをするように、金銭はあとからギルドかファミリーが支払うと手配をし
「勝手にそんな約束しないでくれるか」
こちらに来たとのこと。
「そうか」
話を聞いたニコライはそういって座り込む。
「モンスター討伐、ぜひとも参加させていただこう」
とりあえず今日はここまで




