表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
25/26

特別編⑴ロングストーリー 『秘密の夫婦、絆の姉妹、そして未来への旅路へ』



――別々に過ごした時間の果てに、それぞれの心が辿り着いた“温泉の夜”と“おかえりのキス”。

姉妹の恋、夫婦の時間、始まりの予感と、優しい夜の再会。



【Scene 1:ほのか、帰宅――“おかえり”がくれる温もり】


月曜の夜9時。

熱海駅から新幹線で品川へ、そして自宅まで乗り継ぎ――

ほのかはスーツケースを引きながら、玄関の前に立った。


「……ただいま」


鍵を開けた瞬間、台所から小さな音がした。


「ほのか、おかえり」


エプロン姿の悠人が顔を出す。

シンプルなシャツにスウェット。素朴な日常の顔。


「え? ごはん作ってたの?」


「うん。ありものでだけど、雑炊と、玉子焼きと、あと冷奴」


「……やばい。もう、泣きそう」


玄関に立ったまま、ほのかはポロリと涙をこぼした。

家に帰って、灯りがついていて。

“おかえり”の声が聞こえるだけで、胸がいっぱいだった。


悠人はそっとタオルを渡し、

そのまま両手でほのかの頬を包んで、額にキスを落とした。


「“奥さん”、おかえりなさい。

 ゆっくりして――旅の話、あとで聞かせて」


「うん……全部、話す。絶対に」


ふたりはキッチンの灯りの中で、軽く唇を重ね合い、

少し照れながら、でも確かに“帰る場所”を感じていた。



【Scene 2:双子の姉・美琴と詩織、それぞれの“恋の気配”】


その頃。

熱海から帰ったばかりの双子の姉・美琴と詩織は、別々の自宅に戻っていた――

……が、その夜、珍しく詩織から美琴にLINEが来た。


【詩織】

「ちょっと真面目に相談。

 私……例の人から、食事に誘われた。2人きりで」


【美琴】

「あー、部長さん?真面目で誠実だけど、ちょっと不器用な人」


【詩織】

「うん。でも、私も“恋愛する余裕なんてない”って思ってたのに……」


【美琴】

「……じゃあ、行きなよ。

 ほのかちゃんだって、あの弟と“交際0日婚”したんだよ?」


詩織はスマホを見つめながら、小さく笑った。


「そうか……“恋に正解なんてない”って、本人たちが教えてくれてるのね」


一方、美琴はというと――


彼女にも最近、会社の後輩男子からのお誘いが続いていた。

年下でちょっと頼りないけれど、彼はいつも美琴を真っ直ぐに見てくれる。


「恋に歳は関係ないか。……悠人とほのかちゃん見てると、妙に納得しちゃうな」


部屋の窓から月を見上げて、

双子の姉たちはそれぞれ、“恋のスタート地点”に立ち始めていた。



【Scene 3:今度はふたりで――夫婦、熱海の旅】


後日。

今度は悠人とほのか、ふたりだけで再び熱海へ。


前回と同じ宿――ではなく、

今回はオーシャンビューの露天風呂付き客室にグレードアップ。


「……やっぱり、この街、いい匂いするね」


「うん。海と温泉の香り。あと、前に来たときの記憶も一緒に香ってくる」


ふたりは並んで手をつなぎながら、旅館へチェックイン。

露天風呂の湯船に浸かりながら、何度も同じ言葉を交わす。


「……こうして、夫婦として旅に出られるなんて、夢みたいだね」


「夢じゃないよ。これは、全部、私たちの現実」


ほのかは湯の中で悠人の肩に寄り添い、

そっと囁いた。


「この温泉で……ちゃんと“あなたの妻”を味わわせて」


その夜。

窓の外に打ち上げられた小さな花火が、

ふたりの静かな夜をやさしく彩っていた。



【エピローグ】


帰宅した翌朝。


朝食を作るのは、いつものように悠人。

洗濯物を干すのは、ほのか。


ありふれた日常。

でも、その裏にある“秘密を越えたふたりの絆”は、

今日も静かに、確かに息づいている。


「ねえ、今度はどこ行こうか」


「……次は、冬の草津とかどう?」


「いいね。じゃあまた、ふたりの“秘密の旅”計画しよう」


「うん。“夫婦の声”を重ねるように」


ふたりは笑い、カーテンを開ける。

朝の光が、また今日も――

夫婦の未来を、そっと照らしていた。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

もしこの物語に少しでも「面白い!」と感じていただけたなら——


ブックマーク & 評価★5 をぜひお願いします!


その一つひとつが、次の章を書き進める力になります。

読者の皆さまの応援が、物語の未来を動かします。


「続きが気になる!」と思った方は、ぜひ、見逃さないようブックマークを!

皆さまの応援がある限り、次の物語はまだまだ紡がれていきます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ