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24. ひっつき虫

 日々の気付きとこの世の真実を追い求める世界最短最低の物語。

 視聴番組のCM中にでも見れる(読める)程度の時間と内容を想定してます。

いつでもどこからでもどーぞ。


ご注意: 口語(こうご)的語りとしています “い”抜き、“ら”抜き、その他文章定義はご容赦くださいね。(あ、誤字脱字も……)

【日くらし 弐 】


       24. ひっつき虫


 この時期の農道を自転車や徒歩などで往来しておりますと、パンツ(ズボンの方ね)や靴下に小さな植物の種がくっついていたりします。

いわゆる“ひっつき虫”。(地域によっては“くっつき虫”)


 種子形状の一部がカギ状になっていて、動物の毛や人間の衣服等に引っかかる事で種を別の場所へ運んでもらおうという目論見を有した植物(の種)の総称なのですが、お馴染みなところでは“オナモミ”や“センダングサ”などです。


 オナモミはお芋に似た形状の種の周りに放射状にトゲトゲが付いているやつで、小学校の頃は毛糸系のセーターやカーディガンを着ていようものなら皆から(こっそり)投げつけられて、「背中じゅうオナモミだらけ」なんて子を良く見ました。(ホント酷いことするなぁ、…ってやってたの私ですけど)


 オナモミが単発弾だとすると“センダングサ”の方は散弾でして、小さな細長い種の先っちょがトゲ構造になっていてバラバラと広範囲にたくさん張り付くものですからビッシリ付着させて帰宅すると母親がブチ切れるというのもこの時期の風物詩でしたねぇ。(アレ取るの本当に面倒なんですよね)

 人間ならばそういった場所を避けて通るとか、付いたら取り除く事ができますが、動物はもう成すがまま植物側にイイ様に蹂躙されるのみです。

 

 以前公園を散歩していた時草むらから一匹のワンコ(多分MIX君)が元気良く飛び出してきて、見てみれば全身満遍なくひっつき虫。

そりゃもう隙間もないほど。

 後ろから飼い主さんが走って来て「ちょっ!?アンタ何やってんのよもう!キーッ!!」

って言ってるのに思わず笑ったのを思い出しました。(クスッじゃなくてもうゲッラゲラ)


 動けぬ植物のこういった生存・繁栄戦略というのにはほとほと感心してしまうのですが、長い進化の過程でどういった取捨選択を繰り返したらこういった性質に至るのか?

理屈や理論はありましょうが、純粋に“神秘”だと思うのですよねぇ。


 Wiki様によりますと、オナモミには更に類稀なユニークスキルがありまして、適切な開花時期を悟る為に「“8時間30分”の暗黒時間(夜)となったらそこでツボミをつける」というレアな生物"時計"を有しているそうです。


 気象影響に左右される温度(気温)じゃなくて、毎年変わらない日照(昼夜)時間をトリガーとしているところが知略家というか驚嘆に値しますが、更に凄いのはその異常な精密さで、8時間15分じゃダメなんですって。(キッチリしてんだなぁ…)


 日の出がどんどん遅くなってきて、明け方ふと目が覚めても外の暗さに

「なんだまだ全然夜じゃん……」

って二度寝した結果、毎度遅刻の危機を迎えているこの時期の私などは、そりゃ子孫繁栄なんて土台無理なお話でございますよ。

なんたって暗けりゃいくらでも眠れるし、仮(?)に起きても花なんてないんですから。



     ではまた(そういう事なんですよ母上)




ホントゴメン、いろいろ。

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