6話【桜影寺】
俺は引戸を開け医務室を出る
そこには屍人が蔓延る和の国とは思えない
活気があった
走り回る子供達
洗濯をしている女達
刀の訓練をしている男達
桜ノ宮砦は聞いていた通りの
希望の地のようだった
俺は葵に言われた通りの道を進み
桜影寺を探していた
(確かこの道を進めばいいんだよな)
と思いながら進む
(おかしい…いくら進んでもたどり着けない)
(迷ったか?)
言われた通りの道は進んできたはずなのに
いくら進んでもたどり着けない
むしろ元の道に戻ってきてしまう
仕方がないので近くの男に道を聞いた
「あぁ、桜影寺か?それなら…」
と男は何かを見たのか固まる
「どうした?」
「どうやら、紬様に呼ばれてるみたいだな、あんた」
「え?」
「桜影寺はな、砦の最後の要だ。そこは何が何でも守らないといけない。だから、桜巫女の力で桜影寺は隠してるんだよ。だからな、桜影寺に行きたいなら呼ばれるまで待つしかない。だが、その桜影寺が出てきた。あんたを呼んでるんだよ」
「そうか…」
「ほら、さっさと行きな。紬様を待たせるんじゃねぇ」
「ああ…」
俺は促され桜影寺に向かう
葵はこんなこと言ってなかったなと思いながら
桜影寺の巨大な木製の両開き門の前に着く
その瞬間、風が止んだ気がした
桜の花びらが舞っている
俺は両開き門を開けようとする
その時、1人でに両開き門は
ギギィ…と音を立てて開く
俺は恐る恐る中に入ると
そこには無数の満開の桜の木が
道を示すように咲いていた
俺はその道を進み障子の前に着く
本日も読んで頂きありがとうございます!
今回は桜影寺に行くまでのお話を書きました
少しファンタジーチックですけど
楽しんで頂けてますか?
次回もお楽しみに!
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