14話【外れた静寂】
「うわぁぁぁぁぁ」
物陰から叫び声が聞こえた
俺達は声がする方に走り向かう
そこでは目を疑う状況が広がっていた
「や、やめ!!!!」
そこでは数人の屍人が
彦十郎を取り囲み
貪り食っていた
「彦十郎!!!」
鉄之助は叫びながら
彦十郎を飼っている屍人に斬りかかる
だが…
俺達に見向きもせず貪り食っている
屍人の首を斬り落としても
彦十郎の腸を離さない
何かがおかしい…
さっきまで後ろに彦十郎は居たはずだ
俺達は彦十郎を食っていた屍人を
全員斬りその場で立ち尽くす
「彦十郎…」
彦十郎は目から涙を流しながら
絶望した顔で絶命していた
俺達は彦十郎を連れて
砦に引き返す事にした
砦までの道中
俺達は一言も言葉を発さなかった
砦の前に着くと
門が
ゴゴゴ…
と音を立てて開く
俺達は静かに中に入ると
銀次が駆け寄って来る
銀次は俺達や彦十郎をみて言葉を失う
「何があった!」
銀次は鉄之助に問いかける
「村に着くと、何か違和感があった。それを全員で観察をしてると…彦十郎が…」
「彦十郎がどうした!!!」
「彦十郎が屍人達に喰われてた」
「そんなわけねーだろ。あいつらは俺らを襲って噛むだけで、喰ったりなんかしねーんだよ!!!」
その場で沈黙が襲う
「あの村はおかしかった…」
俺が口を開く
「あんな静かなのは初めてだ。それに後ろにいた彦十郎が突然物陰に行くものか?」
「確かにそれはおかしいな。俺の訓練では、先ず動き方を教える。蒼真は試しだったからやらなかったが、こいつらは動きの訓練をしている。俺の指示が無けりゃ、独断で物陰なんかに行かない」
やはりそうか…
だとしたら、彦十郎はどうして…
俺が黙り込み考えていたら鉄之助が
「紬様に報告した方がいいかも知れねーな」
俺達は頷き
紬に会いに行く
「そう言えば、紬に会うにはどうすればいい?あっちが望まないと桜影寺は現れないんじゃ…」
「ああ、それはな、ほら噂をすれば」
目の前には桜影寺が現れる
「もう、俺たちの事はご存知なんだろう」
「そうか…」
俺達は両開きのドアの前に着く
すると1人でにドアが開く
俺達は前に進み
障子の前に着く
すると
「お入りください」
紬の声がして中に入る
横には楓もいる
俺達は前に進み止まる
少し無言が続く
最初に口を開いたのは紬だった
今回も読んで頂きありがとうございます♪
今回は砦の人物の初めての犠牲者が出ました
これからどんな物語になって行くのか
是非、また読んでください
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