13話【砦の外】
俺は正式に鉄之助部隊に配属された
なんでも、今日は砦の外に巡回に出る日だそうだ
全員で行くと屍人をおびき寄せてしまうので
俺と鉄之助、雷牙と後2人の5人で行く事になった
「いいか。屍人を見かけたら、殺す気で行け。いや、もう死んでるんだったか?」
鉄之助は笑っている
緊張感のないやつ…
でも、それに皆んなは助かってるんだろうな
「よし、門まで行くぞ」
俺達は砦の門の前まで来る
俺はその大きさに見上げる
「どうだ、大きいだろ」
「ああ」
「この門はちょっとやそっとじゃびくともしねぇ。門の大きさもだが、門を守ってる奴らも信用できるからな」
そこに見覚えのある2人が来る
銀次と凛だ
「今日も外の見回りか?」
声を出したのは銀次だ
「お、いいところに。一度は会ってると思うが、銀次と凛だ」
「怪我の具合はどうだ?」
「ああ、なんとかな」
「そうか、そりゃぁよかった。楓が怒鳴り込む時はヒヤヒヤしたがよ、何とか認められたみてぇだな」
「ああ」
「俺は銀次だ。そして、こいつが」
「凛です」
「俺達はこの門を守ってる。俺達がいる間は、絶対に門を守ってみせるから、安心して外に行って来な」
「それは、助かる」
「それじゃぁ、そろそろ外に行くか」
鉄之助の言葉で鉄之助部隊は頷く
「開門!!!」
銀次の掛け声で門が
ゴゴゴ…!!
と音を立てて開く
「よし、行くぞ!」
鉄之助の掛け声で俺達は外に出る
俺達は門が閉まるのを確認して
歩き出す
「今日はこの先に村があるから、そこに行くぞ」
「わかった」
俺達は走りながら村を目指す
向かいながら出くわした屍人を斬って斬って斬りまくる
村に着くと静寂がその場を襲う
「おかしい。いつもなら、この辺りは屍人で埋め尽くされてるんだがな」
静寂を破ったのは鉄之助の一言だった
「全員、警戒を怠るなよ」
「はい!!」
鉄之助部隊に緊張が走る
俺も辺りを見渡す
普通は音や声に反応して
屍人は襲いかかってくる
だが、俺達の声に反応もない
この辺りにはいないのか?
いや、そんな筈はない
何かがおかしい
よく観察して調べろ
ん?
俺は一つの違和感に気づいた
「なぁ、俺たちって…4人だったか?」
「いや、5人だが…おい、彦十郎はどうした?」
その時
「うわぁぁぁぁぁ」
物陰から叫び声が聞こえた
俺達は声がする方に走り向かう
そこでは目を疑う状況が広がっていた
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