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パーフェクト・コード ―続・マスターネオはネコまない―  作者: Master NEO


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第十五章 ゼニスへの道

地下へ向かう入口は、廃線になった地下鉄の駅にあった。

地上では警察車両が動き回っている。

音央たちは、閉鎖された保守用トンネルへ入った。

先頭をヒカル。

その後ろに澪。

真白。

莉里。

最後に音央。

誰も、ほとんど話さなかった。


しばらく歩いてから、莉里が言った。

「怖い」

ヒカルが振り返る。

「何が」

「戻れなくなること」

莉里は少し笑った。

「また、誰かに勝手に決められること」

音央は答えた。

「俺も怖い」

「音央も?」

「ああ」

暗いトンネルの中で、声だけが響いた。

「光が起きなかったらどうしようと思ってる」

莉里は黙った。

「だから、俺は何度も光だけを選びそうになる」

音央は続けた。

「でも、それを選んだら、光が嫌がる」

「どうして分かるんですか」

「分からない」

少しだけ笑う。

「でも、それが光だから、かな」


最初の封鎖扉に到着した。

ヒカルが端末を接続する。

「三十秒」

警報が鳴った。

遠くから足音がする。

「急げ」

澪が言った。

「やってます!」

扉が開く。

五人は滑り込んだ。

直後、背後で金属音が響いた。

追跡者が来ている。

だが、誰も振り返らなかった。


第二の扉の前で、ヒカルが止まった。

「ここから先は、俺が一人で行く」

「なぜ」

音央が聞く。

「俺の認証が必要だ」

「駄目だ」

「姉さんのためなら、俺は一人で――」

「違う」

音央はヒカルの肩を掴んだ。

「もう一人で決めるな」

ヒカルが黙る。

「俺たちは、ずっとそれをやってきた」

音央は言った。

「光のため。

颯太のため。

患者のため。

でも、誰かを救うために一人になるたび、別の誰かを置いてきた」

莉里が言った。

「だから、今度は一緒に行きましょう」

ヒカルはしばらく黙っていた。

そして頷いた。

「分かった」


そのとき、音央の端末が震えた。

ゲームからの接続だった。


COME TO THE CORE.


光だ。

音央は目を閉じた。

「光が呼んでる」

真白が聞く。

「現実の?」

「分からない」

音央は答えた。

「でも、すぐ近くにいる」


管制室へ続く最後のエレベーターが動き出した。

下降。

百メートル。

二百。

三百。

表示が消える。

それでも下降は続いた。

やがて扉が開いた。

そこには、巨大な空間が広がっていた。

無数のサーバー。

冷却装置。

壁一面のモニター。

そして中央に、一つの巨大な円形装置。

ゼニス。

国家の第二の脳。

その前に。

御厨が立っていた。

「ようこそ」

御厨は言った。

「最後の選択へ」

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