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ログで世界を支配する〜追放された俺、観測能力で最強国家を作り直す〜  作者: イケメン☆スーツ
第1章 無能と追放された俺、世界の“ログ”に触れる
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第5話 「補正される世界」

ひびは、止まっていない。

 

 

遅い。

 

 

でも。

 

 

確実に、

 

 

広がっている。

 

 

 

「……終わってねえな」

 

 

 

壁を見る。

 

 

 

抑えただけだ。

 

 

 

止めてない。

 

 

 

 

「……一時的」

 

 

 

リシア。

 

 

 

「……今のは押さえただけ」

 

 

 

 

「分かってる」

 

 

 

舌打ちする。

 

 

 

このままじゃ、

 

 

 

いずれ崩れる。

 

 

 

 

「……もう一回やる」

 

 

 

「……やりすぎ」

 

 

 

「……止めるんだろ」

 

 

 

 

視線が合う。

 

 

 

 

「……ここ崩れたら終わりだ」

 

 

 

 

沈黙。

 

 

 

 

「……短時間だけ」

 

 

 

 

「……分かってる」

 

 

 

 

分かってない。

 

 

 

でも。

 

 

 

やるしかない。

 

 

 

 

手を上げる。

 

 

 

 

ズレを見る。

 

 

 

 

合わせる。

 

 

 

 

触れる。

 

 

 

 

違う。

 

 

 

 

“外じゃない”

 

 

 

 

押し込む。

 

 

 

 

――入る。

 

 

 

 

「……っ」

 

 

 

 

深い。

 

 

 

 

さっきより。

 

 

 

 

明確に。

 

 

 

 

 

「……止まれ」

 

 

 

 

押す。

 

 

 

 

ガンッ!!!

 

 

 

 

ひびが止まる。

 

 

 

 

完全に。

 

 

 

 

 

「……止まった……」

 

 

 

 

息が漏れる。

 

 

 

 

 

「……成功」

 

 

 

 

リシア。

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

「……やりすぎ」

 

 

 

 

「……は?」

 

 

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

空気が歪む。

 

 

 

 

 

ひびが、

 

 

 

 

“戻り始める”。

 

 

 

 

 

違う。

 

 

 

 

 

戻ってるんじゃない。

 

 

 

 

 

 

“消されている”

 

 

 

 

 

「……補正」

 

 

 

 

 

リシアの声。

 

 

 

 

 

低い。

 

 

 

 

 

「……ズレは戻される」

 

 

 

 

 

 

ログ。

 

 

 

 

 

【状態:正常】

 

 

 

 

 

「……ふざけんなよ」

 

 

 

 

 

全部、

 

 

 

 

無かったことにされる。

 

 

 

 

 

 

「……やりすぎると」

 

 

 

 

 

 

「……排除される」

 

 

 

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

 

ログが変わる。

 

 

 

 

 

【対象:自分】

【状態:不整合】

 

 

 

 

 

「……チッ」

 

 

 

 

 

 

分かる。

 

 

 

 

 

来る。

 

 

 

 

 

 

“見られている”

 

 

 

 

 

 

観測じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敵意。

 

 

 

 

 

 

「……走る」

 

 

 

 

 

リシアが動く。

 

 

 

 

 

 

迷いがない。

 

 

 

 

 

 

「……ついてきて」

 

 

 

 

 

 

そのまま走り出す。

 

 

 

 

 

 

「……チッ!」

 

 

 

 

 

 

追う。

 

 

 

 

 

 

背後で。

 

 

 

 

 

 

空間が、

 

 

 

 

 

 

“修正される音”がした。

 

 

 

 

 

 

角を曲がる。

 

 

 

 

 

 

路地に飛び込む。

 

 

 

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

 

音が、

 

 

 

 

 

 

一つ消える。

 

 

 

 

 

 

「……止まれ」

 

 

 

 

 

リシアが足を止める。

 

 

 

 

 

 

静かだ。

 

 

 

 

 

 

でも。

 

 

 

 

 

 

 

【ログ】

対象:周囲

状態:観測低下

 

 

 

 

 

 

「……薄くなっただけか」

 

 

 

 

 

 

リシアが振り返る。

 

 

 

 

 

 

その目が、

 

 

 

 

 

 

初めて、

 

 

 

 

 

 

こちらを見る。

 

 

 

 

 

 

 

「……ここでいいです」

 

 

 

 

 

 

 

一歩、

 

 

 

 

 

 

踏み込む。

 

 

 

 

 

 

 

「……話せ」

 

 

 

 

 

 

 

リシアが、

 

 

 

 

 

 

一瞬だけ、

 

 

 

 

 

 

呼吸を止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――そこで、止まる。

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